みどりの野原

野原の便り

12月18日 奈良公園 冬越し昆虫 ミカドテントウ マダラマルハヒロズコガ クロヘリメツブテントウ 山姥の髪の毛 イヌガシ

2018年12月18日 | Weblog

冬越し昆虫の観察に奈良公園へ。比較的暖かい。


   春日大社 一の鳥居
12月15日から行われていた「春日若宮おん祭り」は昨日が最終日 
お渡り式のあった昨日は大賑わいしたことだろう。今日は名残が見られるのみ。

 
ミカドテントウ イチイガシの高い枝にとまっているのを双眼鏡で見つけたメンバー すごいわ。中央の葉の黒い点
  右)後で見やすい下枝の葉裏にとまっていた。真っ黒で近くで見てもやはり「点」体長4㎜

 
イチイガシの皮の隙間で冬越ししていたマダラマルハヒロズコガの巣
以前、初めて見た時は、これが虫とは信じられなかった。
瓢箪型の扁平な殻が2枚合わさったなんとも不思議な巣。朽木をかみ砕いて綴り合せるらしい。
左の写真では大小の巣がある。年輪のように成長するようだ。
この中で、幼虫・蛹時代を過ごす。
幼虫は殻から頭を出して餌を食べるという。頭をのぞかせて歩いている姿を一度見てみたい。
ネットでは餌は朽木や樹皮と書いてあるものや、最近アリを食べることがわかったと書いてあるものもある。
成虫は地味なマダラの「ガ」らしい。

 
越冬昆虫はイチイガシが好きなようだ。皮がめくれやすく隙間が多いからなのか?
奈良公園にはイチイガシが多い。

 
春日大社参道に近い公園の端に蹄鉄の跡。 右)落とし物 おん祭りに参加した馬のもの。

 
鹿除け柵。奈良公園は本来は、もう少し丈のある草とクスノキなど樹木の若木も生えているのだろう。
(柵の中のように)

 
メンバーがスダジイの剥がれかけの樹皮をめくったら、ヤモリの子供が出てきた。可愛い。
そして、メンバーの袖口から中へもぐり込んだ・・・結局つまみ出されたが。
 右)クロヘリメツブテントウ 体長3㎜ 名前の通り「粒」のようなテントウムシ
   小さいながら、赤黒黄色の美麗。 珍しいものらしい。

その他、昆虫はシミの仲間・コメツキ虫の仲間 ゴミムシダマシの仲間 チビクワガタ オオモンシロナガカメムシ エグリゴミムシダマシ デオキノコムシ・・など木の皮の間や朽木の中で見つかった。

 
木の幹に張り付いた黒い糸。「ヤマンバノカミノケ」(山姥の髪の毛)と教えてもらった。
今まで見たことがあるようなないような。あっても見過ごしていたのだろう。
これは「根状菌糸束」というものらしい。キノコの菌糸が束になったもの?
なかなか子実体(キノコ)は見られないので、何の菌糸束かはわからないらしい。
南方熊楠は子実体を発見し、これが根状菌糸束であることを日本で初めて明らかにしたとのこと。(ネット)
おもしろいものを教えてもらってうれしい。

 
 フジの蔓ぐるぐる・ぐねぐね 先の先までよく水分養分が届くなあ。

 
  イヌガシ 蕾がついていた。     アセビ 蕾たくさん。

セグロセキレイ・ハクセキレイとカワセミも枝にとまっていたのでよく見れた。

 
帰り道、家のそばにあったチョウセンアサガオの果実(有毒)
                 右)垣根のサネカズラ。実付きがいい。
終了後、同期の人たちとお茶して帰る。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 12月16日 焼き物と陶器の町... | トップ | 12月22日 長居公園 植物園... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事