みどりの野原

野原の便り

6月4日 ササユリツアー

2016年06月04日 | Weblog
明日香のササユリツアーに一般参加。

まず、ササユリの育成に携わっている里山クラブの方からササユリについてのお話を聞く。
ヤマユリや栽培種のユリと違ってササユリの球根は2~3㎝ (私は球根は見たことがない)
小さいので鱗片に分けることは不可能で、種からしか増やせない。
花が終わって、秋11月ごろ、さやが割れて種が飛び出る前にさやの採取を行う。
乾燥して種子を集め、苗床に蒔く。
次の年には地下で発芽するが地上に葉は出ず、この時の球根は米粒ほどの大きさ。
そして2度目の春にようやく1枚の小さい葉を出し、光合成を始める。

次の年にはもう少し大きい葉を1枚。その次の年、4年目ぐらいにようやく茎が立ち葉も3~5枚になる。
5年目ぐらいになって茎が20~30㎝ 葉が10枚ぐらいになると、早いものは花をつける。
6年目茎が30~50㎝ 葉が10枚~20枚ぐらいになると山へ移される。

種を採り、育て、山へ返す。そして支柱を立てたり環境の整備。
日頃の根気のいる息の長い活動を続けておられる方のお話はササユリへの愛情にあふれていた。

2班に分かれて出発。
 
          炭焼き小屋                   ヤマボウシが満開

 
山の斜面にホタルブクロが1輪 灯りをともしたよう。       ササユリも咲いていた。

 
       植栽された赤いホタルブクロ             ナルコユリ
草花の保護や育成もされている。

甘樫丘展望台に到着
ここからは飛鳥の都 藤原京も一望 大和三山や二上山。
私たちは見慣れている景色だが素晴らしい眺めだ。

 
西には金剛山 葛城山 二上山 手前に畝傍山        北には耳成山 香久山  

 
東にはガクアジサイの向こうに飛鳥寺。飛鳥坐神社などが見える。

歴史のお話も聞いて、いよいよ普段は通行できない作業道を通ってササユリの植栽地へ。

 
高い木を切ってササが繁っている中にたくさんのササユリが咲いていた。
ちょうど見ごろだ。 ほのかに紅をさした色合いはなんともいえない。

植栽を続けて、今ではこぼれ種から自然に増えているものもあるらしい。うれしいことだ。
支柱を立てたり世話のついでに受粉の助けもしているそうだ。
甘樫丘には430本(聞き違い?) 高松塚には100本のササユリ ヤマユリも50本植えたと聞いた。

花数が多く色の濃いヤマユリとの交配種も咲いている。最初に球根を買った?時に混じっていたらしい。
「それらに比べて少し貧弱に見えるのが本来のササユリです」

優しいササユリを見て山を下りた。

ゴマダラカミキリ 幼虫は木の材を食べるので害虫だが美しい。(途中で誰かが捕まえたもの)


最後に折り紙の「ユリ」をいただいて解散。 うれしいお土産だ。

午後からもう1回ササユリツアーを開催される。
コメント
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