みどりの野原

野原の便り

12月6日 伊勢本街道 ⑮ 最終回 度会橋~伊勢外宮~内宮

2010年12月06日 | Weblog
伊勢本街道歩きもいよいよ最終回を迎えた。
「大雨でも決行」することになっていたが、幸いにもお天気で暖かい日になった。

伊勢市駅からすぐだという外宮だが、本街道に沿って歩くためにわざわざ川端口までバスに乗る。

 
宮川に架かる度会橋(わたらいばし)を渡り曲がった道はちょっと早く入り過ぎたらしい。町の人に尋ねて修正。

坂社(さかのやしろ)という神社には、祭りの杭として(逆さまに)打ち込んだものが成長したという「坂イチョウ」があった。そんなことがあるの?

 
1時間ぐらいで外宮(豊受大神宮)に到着。 ここから内宮に向かう。 剥いた柿を4つ割にして筵に並べて干してあった。こんな干し柿の方法もあるんだ。

古市あたりは江戸の吉原・京都の島原と並ぶ遊郭のあったところらしい。
『千人もの遊女を抱える妓楼や、芸妓の置屋、お茶屋(料亭)が70軒も連なり、古市三座と呼ばれた芝居小屋の舞台では夜な夜な芸妓の伊勢音頭が披露され、参宮を無事終えた開放感を味わう旅人で賑っていた』といわれている。芝居跡・備前屋跡(妓楼)などの表示があった。

「麻吉」と看板のあがったおもしろい建築物があった。
江戸時代は多くの芸妓を抱えたお茶屋だったそうだが、今は旅館として営業しているらしい。


坂に面して下の道までの6階建ての懸崖造りになっている。間の道を降りてみた。おもしろいなあ。泊ってみたいなあ。

外宮から内宮までは5キロぐらい。随分離れている。

 
「おはらい通り」という内宮前の通り。郵便局もあった。(左の写真の右の建物)
「おかげ横町」もチョットだけ覘いた。


五十鈴川のそばで弁当を食べる。今日は暖かいので水辺でも少しも寒くない。

 
宇治橋を通ってやっと内宮(皇大神宮)に到着した。

外宮・内宮 広大な敷地。有名な伊勢神宮だが初めて来た。初詣で大混雑するというお正月ももうすぐ。  2人の伊勢詣では今日で終了。

本街道歩きを終えて
今年3月26日に第1回をツアーで歩き、以後はTさんの計画の元、ツアーを利用せずに2人で歩いた。
月1・2回のペースで暑い7月8月も頑張った。
個人旅なので、川に足をつけて弁当を食べたり、寄り道をしたり、草花の写真を撮ったり(初めて見た草花もいくつかあった)。
家から絵図を出して説明してくれた人・「家あげるで~」と言ったおじさん・・街道の人とのふれあいもあった。
ちゃんとした地図がないので迷って引き返したことも5回ではきかない。聞くに聞けない山道。
バスの通ってない道。ツアーでない分、駅やバス停まで余分に歩いたり・・
小雨決行で何回かは雨の時もあったが、幸いにもひどくは降らず助かった。
今となってはしんどかったことや間違えたり失敗したことの方が想い出に残る。

信仰心のないハイキング気分の旅だったが、今、大阪玉造から伊勢まで歩き終えて、昔の人の旅の苦労はいかばかりだったかとしのばれる。

一番お世話になった今回の計画を立ててくれ引っ張ってくれたTさん。
日帰りは無理じゃないか、歩けるかと心配した山歩きも、うまくコミュニティバスを見つけてくれ、時間配分をしてくれたのはさすが登山している彼女ならでは。
体力の劣る私をうまくリードしてくれて感謝感謝。

それに、費用はツアー料金と比べたら6・7万円ぐらいは安くあがったらしい(Tさん計算)
近い私はもう少し得になっているはず。
早朝に出発して(6時台の出発も何回か)特急代を浮かせたり、余分な出費は抑えた。

今日は最終回。ちょっと奮発して2人で「ご苦労さん会」をした。気分は最高!
コメント (5)
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