みどりの野原

野原の便り

8月3日 中池見湿原

2010年08月03日 | Weblog
早起きして大阪から敦賀行きに乗る。メンバーは8人

前には歩いた湿原までを、今回はコミュニティバスを利用で楽々。

敦賀市「中池見 人と自然のふれあいの里」入り口には10時半頃到
着。少し山道を登り湿原へと出る。

中池見湿原 (展示およびネット等より)
周りを山に囲まれた泥炭湿地。泥炭の深さは40mに達する。
古いものは5~7万年前のもの。江戸時代の新田開発で田んぼにな
ったが、内池見・余座池見と共に泥深い水田湿地で伝統的農法が行
われていた。
減反政策で休耕田が増え、1992年大阪ガスが液化天然ガス基地にす
るため買収。その後エネルギー事情の変化で計画を断念。
2005年、すべてが敦賀市へ寄付された。
多くの動植物が生息している貴重な場所を残すために、敦賀市・市
民・NPOが保全活動をされている。一部田んぼも耕作されている。

 
お年寄りや障害のある方用のリフト(スロープカー)
何回か来ているのに初めてこんな乗り物があるのに気付いた。
誰もが湿原を回れるように配慮されている。

敦賀の農家~ウェットランド中池見~湿原の木道を1周

 
敦賀の伝統的な農家(移築されたもの)   前の湿原のハスが見頃

 
中には農具の数々・・ 田下駄 や 田植えの定規など

 
ウェットランドミュージアム 中では湿原の成り立ちや昔の田んぼの
様子など展示されている。湿原の田んぼは深田と言われ、昔の写真を
見ると「腰まで水につかりながらの稲刈り作業」「刈った稲を田舟
に乗せて運ぶ」など苦労がしのばれる。田下駄など工夫した道具が
使われていたという。
ここで早めのお昼にした後、木道を回る。

 
      木道               ナマズのいた水路       
「根木」を呼ばれる大昔の木がそのまま湿原の中に埋もれていて、田
んぼはその上で作られていたそうだ。
刈った稲株は「足で田の中へ踏み込む」など深田独特の作業もあった
よう。
もともと深い湿原には土を入れても何を入れても効果はないそうだ。

山沿いの道をトラスト小屋から湿原の奥の棚田の残る後谷を歩く。
湿原には多様な生物・や希少な植物も残る。

  
      山沿いの道            オトギリソウ

コシアキトンボ・ギンヤンマ・キイトトンボ・アキアカネなど・・
モンキアゲハ・ミヤマカラスアゲハが舞い、周遊道の水溜りには
アオスジアゲハの群れが吸水?に集まっていた。
こんなたくさんのアオスジアゲハを見るのは初めて。

 
湿原の中の湧水「クモクモ仙人の泉」冷たくておいしかった。
         右)そばにはデンジソウがいっぱい生えていた。

 
       湿原風景                 ソクズ

帰りもコミュニティバスに乗り、敦賀の町をバス中から見学して帰
りの電車に乗る。
コメント
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