12月の東アジア首脳会議
投機対策を論議へ 外相会合確認
【シンガポール=井上歩】
十二月にタイの首都バンコクで開かれる第四回東アジア首脳会議(EAS)で、国際的な食料・原油価格高騰の原因となっている投機行為への対策を協議することが決まりました。シンガポールのジョージ・ヨー外相が二十二日、同国で開かれたEAS参加国外相会合後に発表した議長声明で明らかにしました。
声明によると、EAS参加国外相は、地域のエネルギー安全保障のため国際的な協力を拡大することで合意。検討する対策として生産国と消費国の対話強化などとともに「投機への具体的対策」を挙げました。
食料安全保障でも「食料価格での投機の問題に取り組む重要性」で一致しました。
食料価格の高騰が「東アジアにおける最大の問題の一つであり、これ以上悪化すれば社会不安を引き起こす可能性がある」との危機感を表明。食料増産など農業問題の長期的な解決に取り組むことも強調し、食料生産などでの協力を追求していくとしました。
アジアでの国際会議発表文書で投機とその規制に言及するのは異例です。
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