乙訓9個所で「非核・平和の鐘を打つ集い」が開かれました

　８月６日午前８時より、向日市カイデ町の南真経寺で、戦後６０年、非核・平和の世界を目指して、「非核・平和の鐘を打つ集い」が開かれ、５０人を越える人が参加した．
　子供連れの女性は、「夏休みで実家に帰ってきた、本来なら子供は登校日なのに学校に行けない。しかし、ここで鐘を打つ集いに参加すれば思いは同じと考えて一緒に参加した。」
また、「実家に帰ってきた孫を三人連れて参加した。」という人、５月のニュ－ヨ－ク行動に参加した人、地域の「９条の会」で活動する人など、それぞれの思いをもって参加されていた．みんなで，原爆を許すまじを歌い、一人ひとり心をこめて鐘をついた。
参加者一同で、「非核・平和の誓い」を宣言した。（以下、その全文である）
　　　　　　　　　　非核・平和の誓い
　乙訓の9カ寺で、いま同じように平和を願う鐘の音が響いています。この取り組みは京都の各地に広まって、いまこの時間にも府内の各地で平和を願う鐘の音が広がっています．そして、いまこの時間に広島の平和公園では60年の時を超えて「あの日」の惨状を心に描いて、鎮魂の集いが開かれています．
　想像してください。ヒロシマ・ナガサキの惨状を、そして、この焼け跡から世界に向けて翼を広げた平和への願いを、ヒロシマ・ナガサキのこの日の時間に、人々の平和への祈りが地球を覆い尽くす様子を。
　平和への願いや核兵器廃絶の希望は、ついこの間まで「理想論」であるとか「究極の目標」などと言われてきました。ところが今では、例えば非同盟諸国を代表するマレ－シアの代表は、ＮＰＴ再検討会議で「核保有国とＮＰＴの外にいる国がなを核開発を続け、世界平和と安全を脅かしている。その狂気をやめさせよう。」と呼びかけました。かって、「核の抑止力」を認めていたロ－マ法王庁も今や「真の核軍縮への明確な約束」こそ必要と発言しています。
　一方、スペインに続いてロンドンで無法なテロ事件が発生しました。イラクでは、毎日のように自爆テロが起こっています．自衛隊の宿営地にも攻撃の矛先が向けられています．
　そんな中で今では、イラク占領がテロ事件を引き起こしていると、イギリスのマスコミが報じるようになりました．沖縄では、米軍の市街地実弾演習に抗議して、知事を含めて1万人の集会が行われました．靖国神社の実態が明らかになるにつれ、首相による靖国参拝の中止を求める世論や、憲法9条をまもる世論も高まっています．
　世界の動きは決して単純ではありません。核固執勢力と非核の運動、戦争勢力と平和運動がせめぎ合っています。
　私たち「草の根」平和勢力の運道は、危機感や無力感からのものではありません。」核兵器のない世界を子供たちに」「戦争のない世界を子供たちに」という希望からのものです。希望の声をさらに広げましょう。
　
　2005年8月6日　南真経寺にて　　　
　第17回乙訓非核・平和の鐘を打つ集い