柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

訴訟

2008-07-06 10:52:08 | Weblog
暑くなりました、夜も暑い暑い。もう7月ですからこれで当然なんですが、来ましたねこの季節が。嫌いじゃないんです、冷房が嫌いなんです、変なおやじです。
 高校野球始まりましたね、この季節です。宮崎県大会では女子マネージャーも一緒に入場行進してます、自校の野球帽被って。うむ、これもいいですね。私は女子選手を公式戦に出してやれという意見なんですが、マネージャー達もこうやって同じ晴れのグラウンド踏ませてやるはとてもいい処置ですね、そう考えます。
 朝日新聞に面白い特集があって思わず見入ってしまいました、各人の紹介がこうです、ゲゲゲの娘、レレレの娘、ラララの娘。これはうまいコピーですね。ゲゲゲでああこっちの話ねとわかりますから、次の二人が誰かという謎解きです、私の辺りの年代の人にはわけないことでしょうがうまいでしょう?天才バカボンは41年前なんだそうです。鉄腕アトムは私(51歳)より年上でしょう。どうして鉄腕アトムがラララかって?そりゃあなた野暮ってもんですよ。
 韓国も中国も大変ですね。どちらもまだ国民が熱しやすいというか諦めてないというか、どちらにも表現できるところです。韓国は米国産牛肉輸入解禁が直接の発端であれだけ人が集まる、業界人だけでなくその辺のノンポリ然とした若い奴らが面白がって同じように気勢上げている映像です。幼稚というのか熱いというのか。国民性なのか、(日本のように)白けてないのか。中国はあの地震が寝た子(いやもうしっかり目覚めていたんでしょうが)起こすような事態です。国の対応は一にも二にも抑圧制圧なんです、今までは技術文明の遅れが愚民政策の口に出さない口実になっていて共産党幹部はそこに乗っかっていればよかったところ、軍事大国化、宇宙船を作ったりして国民生活と余りにかけ離れた技術が突出する、共産主義と資本主義を両立、というかどちらも都合よく美味しいところだけ獲ろうという幹部の目論見が予想通りうまく行かずに、金持ち層が増えれば人の性は欲が第一ですからあれもこれもとなってくる、インターネットがあれだけ拡がれば何が嘘でどれが真実か多くの国民が知るところとなるわけです。チベットやモンゴルであれだけ政治紛争が高まれば、いつまで中国、従前の有無を言わせぬ抑圧政策を続けられるのかです。日本は44年前のオリンピックが豊かさへの一里塚になりました、未だ後進国であったからです。今次の北京五輪、先進国としての威信を賭けているであろう当局が、その後進国ぶりを露呈してしまっているという歴史の流れに耐えられるかというのが要点なのでしょうか。
 幼少期に受けた予防接種が原因でB型肝炎に感染したとして国を訴える(損害賠償請求)集団訴訟が各地で起こされているそうです。どうですかね。何でもかんでも訴えればいいものでもないでしょうに。肝炎の存在は知れていても、B型のC型のという区別すらつかずウイルス自体も同定できていないそんな時点の出来事を今の技術常識でもって判断しようとする愚でしかありません。少なくとも私達の世代はよく覚えていますね、ツベルクリンに始まって日本脳炎やら何やらの予防注射、一つの注射器にたっぷり薬を吸っておいて順番に射っていくあれです、私達は腕をまくって順を待つ、側についた看護婦がささっとアルコールで拭いてね。一つの針で5人は刺してましたよね。今の知識ではあれで十分に感染することがわかっています、とくにB型肝炎は(C型肝炎は感染力は強くありません)。ですから理屈言えば、一番はじめに刺した子がB型肝炎ウイルス持っていたとすれば次に射たれる4人の子にウイルスを移植していることになります。5人目の子からは次の注射器(注射針)になりますから、この針が汚染されていなければ次の5人は大丈夫。でも次の五人には元の注射針がまた使われますから(それこそささっとアルコールで拭いただけでいわゆる使い回しです)、この子達は感染の危険にまた晒される、という図です。これでうつされた、と訴えているわけです。知識も技術も国力も足りなかった時代のことを今の常識で裁くは間違いです。日本中どこでもああいう予防接種の仕方だったんですから。でも、新聞読むとさすがに弁護士達はそういうところを争点にしていないようで、なんでも厚生省は1950年(昭和25年)に注射針を一人ずつ取り換えるよう自治体などに通知していたんだそうで、58年(昭和33年)には注射針の取り替えが義務化されたんだそうです。徹底されてなかった地域があったとされる、なんて記事はぼやかしてますが、私の記憶がそうなんです、私は昭和32年1月の生まれです、小学生時分の予防接種は「注射器注射針の使い回し」でした。それが普通だったですから。国が通知を徹底しなかったからだ、と訴えるわけです。今次の微量採血管摘発騒ぎと全く同じ理由です。国の責任を咎めるのです、型通りの一片の通知が何時発せられたかを根拠にする「因縁づけ」です。「少なくとも48年(昭和23年)には感染の危険性を予見できたのに注射器の滅菌処理などを怠った」廉だそうです。昭和23年・・。戦後の復興が第一、日本中まだ貧しくその日の食べ物着るものにも欠く世相を全く無視した暴論です。そんな貧しい国に、注射針を使い捨てろ?注射器を消毒しろ?今の知識振り回すならガラスの注射器を生徒数分用意しろということになりますが、あんな時代に、脱脂粉乳をアメリカさんからいただいているような時代に、空論でしょう?(脱脂粉乳はよく飲みました、私はあの味嫌いじゃなかったです、小学校3年4年の頃に週に一回瓶牛乳が飲める様になりました、脱脂粉乳がなくなったのはそれ以降のことです、昭和40年以降です、そんな時代です)バカ弁護士達のゲームです。一片の通知を出せば能事終われりとする役所体質は咎められるべきなのでしょうが、時代背景をまるで考慮しないこの手の、今を基準にした「遡り」訴訟は呆れるというより軽蔑憎しみさえ覚えます。被害者は可哀想じゃないかというのが次のステップ、情への訴えになるんでしょうが、みんなみんな同じ事をやってきたんです、大勢多数(国民)の安全健康のために行う施策です、個人差による不都合は端から想定済みです。運が悪かったですね、仕方なかったですね、なんです。こういう訴えもよく考えて貰いたいと思います。B型肝炎で、仮に予防注射でうつされたとしても、もう40年も問題なく生きてこられているんです、B型肝炎はキャリアなんて表現で病人扱いされますが日常生活に支障がないことが殆どです。何を今さらに大昔のことを訴えるんでしょうね。40年も前のことです、訴訟期限は過ぎているんじゃないんですかね。それとも国家相手の賠償請求はいいんですかね、慰安婦問題やら強制送還問題と同じレベルの。何でも国の所為にして文句ばかり言ってるカラカラ左翼の臭いを嗅ぐことです。
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