柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

天井

2010-07-26 08:14:05 | Weblog
ガラスの天井、glass ceiling。見えない天井、特に女の昇進発展を阻む壁のことを指します。これを突き破る人が出ると引っ張り出される単語です。日本では管理職の女性比率なんてのがよく出てきます。議員の女性比率とかですね。女性首長はあまり珍しことではなくなりました、知事や市長です。次は女性首相でしょう、蓮舫さん、駈け上がれるかというところですが、例えば土井たか子とか田中真紀子とかそれっぽい「濃い」女議員はいましたが濃いだけでおつむが涼しそうじゃなかったですからね。もっともそれじゃぁ男の総理は賢そうだったかという質問には否というしかありませんが。近いところではあのクリントンおばさんが大統領予備選で負けた時にこの単語を出して悔しがってたこと記憶に新しいです。ガラスの天井とはうまい比喩で、先はしっかり見えているし道も見えているのに行こうとすると進めないわけです。女だからと抑えつけられるわけです。この点は田中真紀子も言ってましたか、誰かがスカートの裾をふんづけてると(これは女だからという掣肘ではなくて、外務大臣としての無体に官僚が反対した(小泉さんが反対した)ことへの皮肉でしたか)。男の女のという前提としての差別は歳嵩が増えるほどに大きくなるのです。私達の年代がおそらくその(「男が先、女が後」前提)最後の世代じゃないんでしょうか。つまり日常生活上で男が女がと差を考えない者ときつく差をつける者とが相半ばする世代。見えない天井を支えている者と取っ払ってる者が半数ずつ。じゃぁ男と女ではどうか。昔から女の敵は女なんてよく言います、飛び上がりの(進歩的な、改革的な)若い女を潰してきたのは婆様達ですから。これは厳たる歴史です。この天井をしっかり支えているのは、頭を押さえるというより下から足を引っ張ってるというイメージの方がぴったり来そうですが、男たちなんでしょうが同じ数だけの女もいるのでしょうね。この辺りが世の中の皮肉というか真実というか。人は理想や正義感だけで生きてはいません、好き嫌いや嫉妬、やっかみも同じだけの重さで行動を規定しているのです。そうですよね。あなたはいかがです?諸姉のみなさま。
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