柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

思壺

2010-11-28 23:18:14 | Weblog
長女の結婚式でした、京都から夜遅くに戻りました。花嫁の父の役でした。おそらくダメだろうと十分に予想はでき、そうなることは想定内のことでしたが、二人が式場に入場する、そこでもうダメでした。悲しいわけではないのです、娘をとられるなんて思いは少しもないのですが、この雰囲気に負けてしまうのでした。いえ、強がりではなく。でも、今時の結婚式、先日久しぶりに結婚式に出て、他人様のことで涙したことはここでも書いたのでしたが、今時はビデオなのです、これがいけません。子供の頃の写真を編集して字幕が入るわ、ナレーションが入るわで、いけません。そこに若い頃の私も居り、女房もいる、これがいけません。見ているだけでこみあげます。もちろん向こう(新郎新婦)はその目的でやってくるのですから、その手に乗るか、と構えればいいのでしょうが、ダメです。まんまとはめられます。思う壺です。あっけらかんとこのセレモニーを楽しんでいる娘にすっかりしてやられました。言葉や音楽の力は大きいのですが、加えて視覚に訴えられるとヘナヘナです。結婚式場もあの手この手なのでしょうが、この辺りがすでにスタンダードになっている業界事情でした。来年には役を替えて息子の結婚式です、こちらはまた感じが違うのだろうとおもうことでした。主役の両親も舞台装置、演出道具の一つなんですね、そう思い知ったことでありました。
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2 コメント

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 (teson)
2010-11-29 10:37:50
娘さん、ご結婚おめでとうございます
いいお式だったようですね
今度ビデオみせて下さい是非(笑)
わたしはいつも〝思う壺〟側に居る人なので〝まんまとはめられた人〟を見ると幸せな気持ちになります
おいしい話ありがとうございました
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teson様に (書翰子)
2010-11-30 13:35:51
ご意見有難うございました。久しぶりにお名前拝見しました、お元気でいらっしゃいましょうか。式の進行考えてあなた方の演出通りにしてやるよ、なんてのはどこまでも強がりに過ぎぬこと、本文の最後に私も強がりを書きましたが、そんな思惑なんぞはすぐに吹っ飛びます。吹っ飛びました。くどいですが、写真はいけません。子供の時の写真はいけません。百発百中でしょう。こうやって親が通ってきた道を自分も通っていくわけです。人不同、なのですが、行同路でもあるのです。今後ともよろしくお付き合いください。
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