柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

記念

2015-05-17 09:31:10 | Weblog
祝日ではない、歴史上明記される出来事の起こった日はそれぞれに思い出すことで、例えば8月15日、12月8日(開戦日ですが、ジョンレノンが殺された日でもあります)、9月1日、近くは3.11。今朝の天声人語に5・15の記載があって、ああ、ごーいちごーとかにーにーろくとかはそういう話題に上がれば思い出しては口にするけど、その日に思い出すことではないなぁと妙に感心しました。5月15日とごーいちごーが一致してないのです。誰も(新聞もTVも)言わないから思い出さないだけですけれど。天声人語には憲法学者の重鎮(樋口陽一、人権屋さんの首領です)の言葉と箔をつけて紹介してます、安保関連法案の閣議決定と同日だったものですから「5・15をご存知ないのか」と批判したそうです。偶々でしょうに因縁づけてる、嫌味な衒学趣味というべきでしょうか。戦争への一里塚という括りにしたいのでしょうが、それこそ素人騙しもいい所です、背景も何もかもまるで違います。ごーいちごーは知ってますよ、偉そうに言われなくても。そういう返事で十分ですわ、重鎮様。5・15は殺人テロ、2・26はクーデターテロという解説があって、これがザックリ掴みには適当です。前者は昭和7年、後者は昭和11年。ちなみに満州事変は昭和6年、この軍縮会議の決定を唯々諾々と受けたとして有名な統帥権干犯というオールマイティーを軍部に与えてしまったロンドン海軍軍縮会議が昭和5年です。統帥権干犯、君側の奸。天皇陛下を蔑ろにすることは許さぬという問答無用の万能刀を佩くことになる端緒と位置付ける解釈です。ちなみに先の戦争を15年戦争と呼ぶことがありますが、満州事変から数えているのですね(日清戦争から数える与太説もあるくらいですが)。年表的に並べると結果から遡ってのこじつけ解説ができるのですが、その時点時点ではもちろん先のことはわからぬことです。あの時代も皆が普通に生きていた、私たちの祖父母の時代です、父母が生を受けた時代。ああいう暴力的なテロが、それは「花燃ゆ」の世界です、討論の場が与えられない以上は殺しに行くしかない、ああいう選択が幕末ではない昭和の御代にも日本人のしかも庶民の間にも生きていたという事実でもあります。歴史は後講釈ですから解釈に制限はないのですが、歴史は繰り返すという箴言だけで無闇に掣肘するは間違いとも思います。国民の生活環境が、国民の常識が違います、世界情勢が全く違います。戦争なんて誰が仕掛けますか。でも、そういう常識の通用しない奴らがまだいるんですね。ISILだけじゃないです。欧米水準の民主主義って制度に馴染まぬ集団民族は世界にワンサカいて、中国であり北朝鮮であり、こっちの味方の振りしてる韓国であり。だから相応に構える。それだけのことでしょうに。構え方に問題がある?子供の喧嘩しようってわけじゃないんですからね。大人の喧嘩に備えるには相応の構えでしょうに。安倍さんはそう言うてるんですよ。ねぇ。
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