柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

直截

2017-12-12 08:26:34 | Weblog
ノーベル平和賞の受賞講演に被爆者の婆様が立ってます。ネイティブの英語じゃない分、英語喋れない者にも聴き取り易いのでしたが、被爆時の惨状を表現するに「体が vapoured して melt した」と言ってました。こういう言い方は初めて聞きました(と私は思いました)、より直截的で聴衆に伝わったんでしょうね。蒸発して溶けて消える。肉の塊になる。実際に見た人しか言えないですね。もちろん死ななかった被爆者さん達も多くはその情景を見てきたのでしょうが、この表現は初めて聞きました。それはつまり日本語の特性と言うかもっと他にの表現で置き換えたというだけのことではあります。体が一瞬にして蒸発する、溶ける。確かに日本語にはない表現ですか。この受賞模様の報道に各局各新聞によって温度差があります。NHKや朝日はとても長尺です、特に報道ステーションはキャスターを現地に送って殊更に強調します。核兵器は必要悪ではなく絶対悪だ。今朝の新聞に踊る見出しです。つまり核兵器禁止条約に調印しなかった日本を陽に陰に非難するわけです。アメリカに従うばかりの現状を叩きます。でも、現に今北朝鮮は工作員をあんな形でどんどん送り込んできてます、お人よしの日本人は捕まえるという形で保護してる。抑止力という概念自体を否定して、さらに丸腰のままでイシグロさんじゃないですがヘイワヘイワと唱えてればいいんだという事態でもないでしょうに。産経新聞は朝日新聞と比べればえらくあっさりと報道するだけです。この辺りが読み比べの面白いところですが。
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