柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

本流

2015-05-27 08:18:52 | Weblog
コレステロール含有量の多い食べ物、卵や脂身、うに、いくらの類を、血中コレステロール値の高い人は、高脂血症と呼んでましたが、最近は脂質異常症です、食べ過ぎてはいけないとずっと宣伝されてきて、医学界のエライさんがそう言うもんだから全国端々の開業医から栄養士、行政が皆右倣えしてそういうキャンペーンを張る、そういう商品が世に溢れる、トクホかなにか知りませんが、脂質(脂肪)の中でもこれは悪いこっちは良いという差別(これは実は大嘘だったのでしたが)に始まって低脂質のマヨネーズとか脂肪分解能の高いお茶だとか怪しげな品物が跋扈してます。が、アメリカの学会だかが、コレステロールは摂取制限すべきものではないと公表した途端に、未だに舶来信仰、西洋至上体質の抜けぬ日本の世論は(つまりマスコミは)大慌てなのでしょう。いえ、ワイドショーも何もまだ採り上げてないこと、週刊誌にやっと先週号に載ってたくらいの扱いがそう思わせるのです。大手スポンサーの営業に関わることだからでしょう。低脂質のマヨネーズって何?マヨネーズって卵の黄身そのものでしょうに。脂肪を燃やすお茶なんて、そんな簡単な筈ないでしょう。黙っとけ。片隅に書いとけ。それ以上煽るな。なんだかそういう共通意思が働いているような感じです。先に人間ドック学会が健康人の基準値なるものを発表した時には結構TVが採り上げてました。それは身内の喧嘩が面白かったからでしょう、本流学会(日本高血圧学会や日本動脈硬化学会、改めて気付くとヘビーな命名ですこと)からのクレームを載せて煽ってましたが、それもすぐに冷めて。今回は商品が直截に影響食らう虞があるわけですね。だから黙ってる。大スポンサー様達の機嫌を損ねるな。どうせまた日本の本流学会から言い訳じみた講釈解釈が出てきましょうが、高脂血症を脂質異常症なんてに改名するところにエライさん達の心根というか狡さが現れていて、全てはその一連行動ではあるのです。やれやれです。要は、コレステロールは悪者ではないという事実です。権威筋がコレステロールの基準値をどんどん変えてきたこと、これは新事実が出たからではないのです、盲目的にアメリカのデータを借用して、あんな食生活も生活習慣も違う、何より体格があれだけ違う大きな個体に向けた数字を、日本の小さな婆さんに当てはめて恬として平気だった学会がそろりそろりとあれこれ言い訳しながら縮小してきたことなのです。食餌中のコレステロール含有量が血中コレステロール値には影響しないというのは私が学生の時から教科書に載ってる事実です。肝臓で生成されるものが血中値に反映されると。スタチン剤という日本製の画期的な薬が出来たもんだから(三共製薬です)コレステロールを悪者に仕立てる要があったのでした。隠すほど現わるるなし。本流学会のエライさん達には、今までの無用な煽り(素人への脅迫です)を謝罪訂正する時期じゃないのでしょうかね。
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