柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

勝手

2024-05-05 10:11:08 | Weblog

富士山を写すのにいい場所がSNSで広がって、そこに外人が集まって来て地域住民が迷惑してる、その対策として行政が仕切り(壁)を立ててそこからは写せないようにしたとTVが報じてます。なんとも姑息。というか、何それ?です。考えた末がそれ?映像ではコンビニの前に二車線の極々普通の道路が走ってて、そこから眺めると絵葉書のような富士山が見えるポイントだと教えてくれます。外人たちが集まって来てマナー悪く振る舞うとか信号無視して道路を渡って危険だとか・・。これもオーバーツーリズムの弊害でしょうかなんてキャスターがため息ついて見せる。おいおい。何日か前に書きましたが、安倍さんは円安指向だったのだ、アベノミクスは今の事態を想定していたのだとすれば、インバウンドの増加こそが果実だったのですね。つまり現況は成功だと。一方でどこまで円安が進むかの危険はきわめて大きく、いくら為替介入したところで一時的なこと、やがてその資金も尽きてしまうだろうとの予測を言うエコノミストたちの声が大きくなってます。A論があれば not A 論があるのは常ですし、今の事態をアベノミクス当初から正確に予想してた専門家もいるのでしょうがメディアは極論悲観論ばかりを取り上げるがこれも常です(その方が面白いし、耳目を引きますから。正しい間違いじゃないです、メディアの判断基準は視聴率ですから)、そうじゃない論はあるのでしょうが、あれだけ金落してくれてる客に不平言うのは筋が違いましょうに。しかも外人客を増やすことこそがアベノミクス(国策)だったのに。一時中国人の団体客に非難が集まってましたね、どこ構わず唾は吐くし行儀は悪いしと。日本人も円が強かった時代に欧州で同じこと言われてたんだろうなと身の縮む思いすらします、どの口が言うか?と。TVに写ってるコンビニはきっと大儲けでしょうにね。道は汚れて渋滞もしてましょうが、あれだけ人が来れば金も落ちてましょう。金だけ落とせってのはちと横着が過ぎましょうよ。もちろん儲け話に関わらぬ住民も多いわけで、その人たちが不平を鳴らすのはわかることですが、この時期だけのことですしねぇ。いつも乗れるバスが満員で乗れないとか、キャーキャーうるさいとか、京都などの観光地でも言うてますからね。いつもの平穏無事な暮らしが妨害されるってのは嫌なことです、それは共感しますし総論賛成各論反対の心向きも共有することですが、二言目には「おもてなし」なんて作り笑いしていながら強い排除指向を併せ持つ日本人気質がのぞきます。バイデンさんの言う通りでしょう(外務省はクレームつけたそうですが)。外人さんたちもわかってましょうねぇ。

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