柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

優勝

2016-09-11 10:00:05 | Weblog
広島25年ぶり優勝です。マツダ球場でできなければ次善でありましょう、東京ドームで巨人の目の前で銅上げ。東京の広島ファン(広島からも多く押しかけているのでしょうが)のためにも、という言い方もできて。とまれ、カープ女子という新たなファン層の開拓、機を失わぬ球団の営業努力、それらが重なりさらに選手のモチベーションを上げるという好循環でしたね、今更私如きが評論家然として言わずとも皆分かっていることですが。広島と言えば貧乏球団、生え抜きだけでやってきた球団、去る者を追わぬ(追えぬ)球団です。そしてプロフィールの紹介に必ず出てくる樽募金、昭和50年初優勝までの長い雌伏。お荷物地方球団から雄に移りゆくサクセスストーリーではありますが、やはり生え抜きで構成するチームという潔さが本質でしょうね。勝てぬうちはバカにされる(巨人や阪神を横目に見て)けれど、こういう結果が出ると世間は手のひら返しますからね。やっぱりこうじゃなくちゃねぇ。広島と言えば山本浩二、衣笠祥雄。俊足スイッチヒッターを三人並べての投手王国。黄金時代が確かにあったのです。それをリアルタイムで見ていた者とすれば、あの当時も外人選手が含まれてましたが、今次は黒田新井という拠り所があったとはいえ、小振り小粒感は否めません。それでも勝つ。日本人好みの判官贔屓が刺激されます。若い無名の選手が表舞台で大活躍する、この痛快感です。広島の高校球児が皆カープに入るのではないです、注目を浴びた選手になればなるほど東京に行きます、巨人の西村、田口、捕手の小林がそうですね。ソフトバンクの柳田も広島でしょう。今年ブレイクした野村(広陵)などは例外の方です。勝てばこうやって色々話題も増えて、さらに人気が高まっていくということです。前の監督野村の播いた種が実ったという言い方もできるのでしょうが、野村緒方と監督も生え抜きで続いていくところ、この球団の持つ生来の浪花節気質(頑固な田舎モン)が人気の素でもあるのでしょうね。
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