柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

戦争

2014-06-01 08:30:13 | Weblog
ウクライナで戦争始まりました。アフリカでの内戦や中東での宗教戦争は見慣れ聞き慣れした所為もあるのでしょうがもう驚きませんし、湾岸戦争やイラクアフガン戦争についても、日本がアメリカ側であるという立場と情報の偏りもあって、先進国が後進国を制裁する、あるいは後進国のお国事情だからという、いわば見下ろしている(軽蔑している)、劣った民族、黒や黄色ですよ、を教化するという十字軍的と言うかキリスト教による帝国主義教義に則った正義の行為論、実は略奪簒奪だったわけですが、に知らず知らず拠っています。自分が黄色であるにもかかわらず、アフリカや中東、もっといえば東南アジアも遅れている、劣っていると刷り込まれてるのでした、これがアングロサクソンの支配様態なのですが。何年か前にボスニア・ヘルツェゴビナの大紛争がありました、あれもひどいドンパチでした(NATOが介入したんでしたね)が宗教戦争民族抗争はわからんのうで済ませてました。今回の戦争は、ああ白人でもこんなことやるんじゃという感想です。これが刷り込まれた偏見、いわば自虐観なのでしょう、黒同士黄色同士、褐色同士がやる喧嘩を白(アメリカです。国連の衣をまとっていますが)が仲裁に入って全てを奪っていくパターンを見慣れて、それを世界平和の仕組みと信じ込まされています。その前例に大きく外れているウクライナ戦争、白は白でも今度はロシアがアメリカ支配に抗っての介入、しかしその実は中東と大差のない動機で起こる戦争に、白人同士でやってる戦争に違和感というか気味の悪さです。大きく見れば人間の喧嘩に白も黒も黄も褐色もないのだということなのですが、今度は民族間や宗教間の抗争ではなく、米露の抗争なのです。西側対中露の抗争。だから気味が悪いのでしょうね。
 北朝鮮との交渉がいきなり(当事者に言わせればやっとのことでかもしれませんが、見ている方からすれば唐突です)始まって、いつか見たような報道絵柄です。あれもこれも!やっと帰るか横田めぐみ!放映されるのは小泉さんと金正日のあの絵だけ。マスコミが煽るほどに拉致家族の人達の期待は萎んでいくんじゃないのでしょうか。これまでの経験がそうさせるのです。よくTVに露出するコメンテイターが言ってますが、優先順をきちんと決めて要求すべきです、そう思います。横田めぐみさんも核廃棄もどれもこれもとやるんじゃなく、です。向こうさんの目的は一つ、経済制裁とやらの解除です。ここのところ迫力とブラフに負けてはならぬということです。大方の心配する通りに、今まで同じことを繰り返しているように、こっちがすっかり緩めても向こうは何も出してこない事のないように、今度ばかりはしっかりやれよ、なのです。横田さんの御両親、二人とも長生きされて重畳ですが、安倍さんの泣かせ文句じゃないですが、御両人の手にしっかり抱かれるその日までのその日が早く来ないと、寿命は待ってくれません。という焦りが向こうを利することも知っていることですが。
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