アルツハイマー病が血液検査で早期診断できるようになると各紙が伝えます(5/24)。この病気の原因はアミロイドベータ(Aβ)タンパク質とタウタンパク質が神経細胞に蓄積して機能を落とすことだとされてます。のでこの物質を除去することが治療の本流になっています、最近出てきた注射薬はその方向の薬です。今出回っている飲み薬(アリセプト、ドネペジルなど)はこちらに効くのではなく別の手立てで落ちた機能を回復させようとするものです。今回の血液検査は上記のたんぱく質を測るものです。新聞によると東大が発表した論文だそうで、それには島津製作所や海外製薬会社の技術を利用しているのだそうです。島津製作所と言えばあのノーベル賞受賞者田中耕一さんがいる会社です、微量物質の分析に長けた人です。こういう方向への長足の進歩は時間の問題なのでしょう。今や一滴の血液で調べられる項目の多いことです、全てはこの技術です。でも問題はその効果です。発表した教授は、発症する前の人の予防的な治療や診断につなげたいと強調しているそうですが(日経5/24)、そんなことわかったらどれだけ混乱することでしょうかと。治す薬がまだないのに、診断だけが独り歩きする恐怖です。大混乱です。すぐにこの検査を売りにしてのビジネスが湧きあがりましょう。あなたはもうすぐボケますよなんて知らされたらどうします?未病とか言う漢方の概念をさも大事なことのように(これもビジネスです)言い募る傾向ですが、知らない方がいいことってあるでしょう?そう思いますがねぇ。
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