柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

予定調和

2006-08-29 08:39:26 | Weblog
徳山工専の女子学生殺人事件、北海道の高一生が仲間をつれての母親殺し。親殺しや子殺しには驚かなくなりましたし、若い女性が毒牙にかかるは古来からの常、しかし学校やら、マンションやら、人目のあるはずの場所での犯罪の多いことです。安全な場所がないという嘆きに繋がるのでしょう。ううむ、恋情の破綻が因の凶行なら(これが多いのでしょうが)なんと我慢辛抱ができなくなっていることです。失恋の一度や二度誰でも経験のあること、みんな眠れぬ夜を過ごし、枕を濡らし、切なさやるせなさに七転八倒して、時の過ぎるを(忘れゆくを)待つしかない、みんなそうしてくぐってきたのです。そこを辛抱できないんですね。つきまとう、嫌がらせする、挙げ句に暴行凶行。思い切れぬとつきまとうとは違います。そこの区別がついてないんでしょう。殺したいほど愛しい、なんて本当に殺しちゃいけないんです。そこに歯止めの利かぬ奴らがいるわけです。それこそゴロゴロいるんでしょう、あなたのそばにも。親殺し、子殺しはこれは特殊なケースです。まず相当の親子関係ありき、です。他人の介入できることではありません。むかし尊属殺人なんて罪があって、他人を殺すより親を殺す方が刑が重かったんですが、今となっては私が勝手に断じているように、自分の子を殺すは他人から介入しにくいこと、親を殺すはそんな子を生み育てた本人(親子)の自業自得というもので、他人を理不尽に殺めるとはおのずと罪の軽重、社会に及ぼす影響の軽重がありましょう、むろん他人を害する方が重罪です。学校で殺されて、何とも気の毒なことです。相手が教員やら同級生であればこれまた辛いことですが、どうでしょうか。
 昨日の朝日新聞の「煽り」に乗ったのでもないのでしょうが、小泉さん、加藤議員実家放火事件に対してやっとコメントを出しました。ありきたりの内容です。みんなそれを待っていたのでしょうに、なんだか白々しい反応だこと。結局大将に振り回されただけですか。ノーコメントがコメントだったわけですからね。当の朝日もベタ記事扱いです。何じゃそら?小沢さんの談話もまたありきたり。反対するばかり、噛み付くばかり。この人、民主党党首に無投票再選されるらしいですね、相手は小泉にあらず、安倍と決めたり、ですか。言論弾圧なんて漢字に換えてしまうともうそれで問題が解決したような気分になるんでしょうね。言論弾圧は許されない!断固戦う!なんて書いてしまえばそれで終わってしまうんです。ありがちなことです。敵さんもそれがわかっている。予定調和の世界。いいんですかねぇ、いいんでしょうねぇ。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« お先棒 | トップ | 不介入 »

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事