中国でゲノム編集した子が誕生したんだそうです。こんなキワモノは昔は文明国欧米で進むことでしたが、現代は国際法や共通の価値観で縛られた先進国では中々できません、専らに中国ロシアです、就中中国。安全性も確実性も確立されぬうちにやってしまう。でも、技術や知識ってのはこうやって前に進んできたわけです。医学界に他にいくらでも例を挙げられます、戦争の度に外科技術が飛躍的に発展するとか、ジェンナーのやった予防注射も先例のない大冒険だったですし、安全性なんてはやってみなければ数重ねなければ得られない事です、やらないことには始まらない、でも学界は止める、待て、もっと慎重にやれ、でも進まない、だから誰かが突き破る。生殖医療もそうです、借り腹や兄弟姉妹の精子卵子を用いた受精とかええ?の出来事が既成事実になってしまうとそれが基準にすらなります、これもできる、と。今次もDNA解析に始まった遺伝子操作技術の長足の進歩の結果です。神の領域。試験管ベビーと呼ばれてましたね。今回のは試験管実験じゃないです、受精卵の遺伝子をいじってそれを子宮に戻して出産させたというものです。人工子宮はまだできてません、から挙児のためには女性が必要です。試験管内では赤ん坊は育ちません、まだ。受精卵の遺伝子操作する。先天的な疾患を持つ子の治療としての大義がある一方で、恣意の操作を許すとの危惧もあって、学界や社会は倫理を盾に反発禁止します。が、技術がもうそこまで届いているのです、止められません。技術は常に倫理道徳を追い抜きます。兵器がそうだったように、眉を顰める事件がやがてスタンダードに置き換わるのです。溜息ですか。進歩、ですよねこれが。
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