柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

百年

2018-08-14 09:14:20 | Weblog
こんな暑さの中、未成年に無茶を強いていると昔から批判が多く、特に最近は暑さが尋常ではなく世の中が熱中症熱中症と喧しい中、それでも高校球児にとれば酷暑の甲子園こそが聖地目標なのだとズルズル続いている夏の選手権大会。朝日新聞の大収入源なのでしょう、聖地とか精神論とかを一方では強く排斥しながらこの大会を変化させるを避けてきたことでした。延長18回の大ドラマは全国の野球ファンを釘づけにしてきたし、決勝まで残るには何試合も連日連投しなければならぬ投手のヒロイズム悲壮感に拍手を送ってきたことでしたが、それは何人もの肘と肩を壊してきた歴史です。関係者だけではなく、桑田や水野など歴代の優勝投手の声が届いて、延長は15回までとなり、さらには今大会からタイブレーク制が導入され、各チームも投手を何枚も持つ傾向強くなり、エースで4番一人のチームってのが少なくなりました、時代の要請です。正確にはいつもの事ですがアメリカ大リーグに倣えです。投手の肩は消耗品。まずプロ野球から投手の分業制が進み、先発完投投手が潰えました。必然的に高校野球、少年野球にも影響は及びます。継投を前提としているチームの多いことです。酷暑が問題なのだから、涼しくなってから開催すればいいという常識論ですが、夏休みにやることの意味です、学校上げての応援も含めての甲子園大会です、学校行事に障りを出してはならぬという縛りでしょう。では真昼じゃなくてナイターにしろよ。となると一日に一試合しかできない、効率が悪い。阪神タイガースとの兼ね合いもありましょうし。ならば高校サッカー選手権のように準決勝決勝だけを甲子園にしてそれ以外は他の球場でやればいい。いやいや、それでは甲子園に出るというモチベーションが薄れる、せっかく地方予選勝ちぬいても甲子園に行けない高校が殆どになって聖地感が薄れる。と、ああ言えば上祐、なのです。ならば、酷暑の中の連戦に耐えるように投手を何枚も揃えたチームに作り直すしかない、そういうチームが勝って行く、という流れ。ハンカチ王子対マー君の一枚エース同士の熱戦はまさに伝説に消えて行くのです。甲子園までの酷使に耐えてプロで活躍できる一握りの超一流選手を基準にしてはならぬ、それに数十倍する故障者を未然に防げ。この命題はきっと正しいです。が、現場の連中はそれこそ腕も折れよでやってましょうしね。その心意気を一方では熱い青春とか三年間を捧げてとか美化しているのも朝日なのです、大宣伝です。今後どうなるのでしょうね。朝日新聞が営々100年も続けてこれだけ国民に浸透させた大収入源を手放す筈もないことです、酷暑だけが思うに任せぬ所です。タイブレーク制も今は違和感がありますがすぐにスタンダードになります、10回表からの適応になるでしょう。全ては選手の負担を減らす為に。安直に流れるんでしょうねぇ。未成年を酷使するな!子供を守れ!根性モノ、精神論を嫌う勢力が後ろに構えてますからね。でも、どれも大人の理屈です。部員達も応援している連中も、彼らは面白がってますからね。そして母校に対する誇りも感じている。私も高校一年の時にあのアルプス席で応援してました、その記憶というか感動は今も鮮明ですから。やはりいいも悪いも100年の歴史は重いことです。
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