柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

玉虫

2013-12-22 12:13:48 | Weblog
第16回クリスマスロックンロールパーティー、おかげさまで恙なく盛会裡に終えることができました。来場いただいた方々には心より御礼申し上げます。来年も皆さまにはご活躍いただきまして年末にははじける笑顔を見せていただきますようお願いいたします。17回目に向けて精進します。
 諫早開門問題こじれてます。素人目にも互いの言い分は当然のことと思いますが、それを焚きつけるような判決はいかがなものかなとも思います。高裁が開門しろと言い、菅さんが上告せず確定させ、それに対して地裁が差し止め判決を出す。素人(漁師、農民)を相手にお上(司法)があれこれ手続き仕合しているの態です。どちらも判決です、どちらを守ればいいのか。先の方なのか後の方なのか、上級裁判所の方が優先されるのかどうなのか。相反する判決だもんだから両者勢いづいて。当然ですね。どちらも死活問題だと。地図で見るとあの塞き止めは有明海のごく一部に見えます、どこまでが諫早湾なのかと突っ込みたくなるくらいで、あの塞き止めの所為でその外側の広い海の影響ってそんなに?と素朴に思います。が、あるんですよね。海(魚)を育てるのは山だというくらいです。プランクトンを育てるのは山の滋養だという理屈でこれはわかり易いことです。川を通して流れこむ養分や何やらが海苔の生育に必要なのでしょう。そこは学者の経験ではありません、現実の収穫高が落ちていることを説明するのが科学です学問です。比較するのが一番確実な手法です。閉鎖する前と閉鎖した後の収穫量比較。でもそれだけでは足りません。閉鎖した後のデータが低くなっていても、閉門したことだけに原因を持っていけないからです。ならばどうするか。もう一度開く。そこでさらに比較する。それでデータが上がれば、その間の環境の変化の関与ももちろん考えねばなりませんが、やはり閉門が悪かったんだということになります。でも、それは漁業者側の要求であって、単に閉門開門による海への影響だけでは済みませんもちろん。すでに閉門後の干拓地では大規模農業が既に行われてます。で、政府(行政)がどっちにもつけずに、現状維持を指示します。自治体は怒ってます、長崎も佐賀も。国の事業だから自治体は従うだけ。甘いも酸いも痛いも辛いも全て自治体のものなのに、手を出せない、ひとえに国の金だから。これも住民には歯がゆいことではありましょうが、中央集権とはこういうことです。そして玉虫色の常。泣かされるのは現場の民。これも常ですから。
コメント
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