柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

調査

2012-12-30 09:37:15 | Weblog
活断層を探したいんですねぇ、あちこちの原発で調べ直してます。元々そこに作ろうと計画する時にどういう順序で話が進むのでしょうか。まずは地元の首長でしょうね、政治的に根回しして。その後地元の実力者との交渉。いくら金が落ちますよの話。そして地権者との交渉。酒の金の女のの大接待。こう書くと必ずに反論があることでしょうが、当地でも漁師一軒(一人なのかどうかは定かではありません)当たり一千万を下らぬ金が渡ってるというのは公然の秘密事です、漁業権の放棄という名目で。そして同時進行する(のであろう)候補地の安全性調査。自然破壊の程度は?件の活断層の有りや無しや。狙いをつけた段階から、GOサインありきの進行でしょうから、負の調査結果は隠蔽されます捏造されます無視されます。律速段階は人との交渉です。地権者漁業権者との交渉です。こちらに主力が注がれます。役所に提出する書類上の手続きは粛々と進むわけです。調査しました、問題ありませんでした、で終わりです。役所も書類が揃っていればそれでいいわけですから。チェック、ですか?誰がするんです?今俄かに活断層にライトが当たってますが、上がってきた書類に疑義つけることができますか?素人の役人に。くどいですが役所役人の仕事は調査の内容の吟味ではありません、書類が揃ってるかどうかのチェックです。様式1から7までちゃんと揃ってるかどうか、ちゃんと記載されているかどうかのチェックです、内容が嘘かどうかはわかりはしません。それらしい数字が小難しく並んでいればそれでOKです。でしょう?青森の原発の騒ぎが象徴しますが、建設認可する時にどうしてわからなかったんだ?どうしてその時にチェックしなかったんだ?とマスコミは非難を誘導するのですが、無理ですよそれは。業者の出してくるデータを審査するんですから。今やってる調査は業者(東北電力や関西電力)と繋がってない、金を受け取ってない学者に本格的にやらせているものです。建設申請時のそれとはきっと規模も濃さもコストも格段に違うはずです。そしておそらく結果も違う。違いますよそりゃ。建設側のデータは黒でなければ白です。が、今回あちこちでやってる御用学者でない(清廉の学者ということなのでしょうが、金握らせる価値のない役に立たぬ連中であるわけです業者にとれば)専門家達は正義の味方になれるわけです、白だけを白と言えばいいわけです。少しでも疑義があれば白じゃないと言えばいいのです。こっちも楽な立場ですよ。本人達がそう思っているかどうかは知りませんが、結果としてゼロ信仰を煽るばかりなのです。大飯原発、唯一動いている原発、ここの調査は見解が割れているんだそうです。あなたならこういう場合GOですか?NOですか?私はもちろんGOです。灰色は白です。そうかもしれないが確定できぬ、はそうじゃないんです。じゃぁ青森は?正義の味方達が全員一致で活断層だと言ってます。だからといって大地震がここかで起こるわけじゃないことです。起こるかもしれない、だけですね言えることは。どうして止めるんですか?今まで安全に動いていたモノをどうしてそんな確証のないことを不安がるだけの理由で止めますかねぇ。耐震技術や設備の安全機能の技術の向上をその都度投入しながら動かせばいいじゃないですか。すみません、お気づきの通り、大飯の場合と青森の場合とでは同じ論点で話していません、論点すり替えてます。大飯の場合は、真黒じゃないなら、高々灰色のレベルなら止めることはないと言いました、青森の例ではたとえ真黒でも、せっかくあるものを止めるなよもったいない、と言いました。原発推進はしませんが維持してうまく使い続ければいいと思っている頭で考えてます。ゼロ信仰は世の中を潰す元凶と思っています。だからドンブリでいいとか書類は書類だとかええかげんを信仰するわけでもないのですし、正確勤勉真面目が日本人を日本人たらしめる第一の素養であることに一点の疑いもないし私自身も常に心して生きている事ごとですが、車や他の製品のリコールとは次元の違うことです、不都合を回収廃棄するではなくて、不都合は改修しながら且つ新しい技術を開発しながら稼働し続ければいいんじゃないのでしょうか。「地震の危険と話が違う」と聞こえますが、わざわざに活断層の上に建設しなくてもいいことですが、地震の危険があるだけの理由で潰せは乱暴でしょう。あの東北地震にしても予想が当たったことですか?宇宙人が攻めてくる、と言い続けていればいつか当たるかもしれないという程度の確かさだったんでしょう?言い続けていただけで学者自身が信じてなかったらしいですし。活断層が下にあろうがなかろうが、大地震が起これば被害は免れません。地震国日本に住んでいる宿命です。想定される被害に対して指をくわえて見ていろ、諦めろ、何しても無駄だから放っとけはさすがに無茶でしょうが、想定外という言い訳をしないように行政としての対応をきちんとしておけば届かぬことは仕方のないことですから。そういう「諦め」は必ずいることと思いますし、活断層を危険の親玉のように煽るは間違いと思うのです。
コメント (2)
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