柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

文化

2011-10-22 08:11:06 | Weblog
カダフィー大佐が殺されて、リビアは全土解放、民主化へ、だそうです。40年余の独裁の末、だそうです。議会もない、国会もない40年です。でも、この国は40年周りに認められて存在してきたんですね。いつまで経っても大佐ってのも象徴的です。皇帝でも王様でもないところ。その辺の凡な奴なら自分をもっともっと飾り付けるものです。クーデター起こす(王制を倒す)だけが目的でなく、権力を手することだけが目的じゃなかったから、40年ももったわけです。我が国の民主党をごらんなさいな。自民党を引きずり降ろすことだけ、選挙に勝つことだけが目的でしたから、何にもできないわけです。選挙に勝つことと権力を握ること、つまりは国を預かることとが一つじゃなかったんですね。ま、こちらは措いて。権力は必ず腐ります。40年も続けばさぞや、とは想像します。石油マネーが国を富まさなかった、国民を富まさなかったという結果であろうことは想像に難くないところです。だから民衆が蜂起した。排除圧迫され続けた民衆が立ちあがった。そういう捉え方で、民衆が正でカダフィーが邪であるという色付けです。本当にそうなのか。イラクやアフガンがあれだけ泥沼化しているのは何故か。フセインは本当に悪だったのか。アメリカに盾ついていたからでしょう?アメリカの思い通りにならなかったからでしょう?民主化ってのがそんなに有難い事なんですかね。解放?今まではそんなにリビアの人々は自由がなくて抑圧されていたんでしょうか。日本の戦前戦中がとんでもない暗黒時代だったという設定でもって、あの時代の日本は狂っていた、日本ばかりが悪者だったという筋書きでもって戦後の教育がなされてきたのと寸分違いません。アメリカに盾ついたお前達が悪いに決まってる。そういう決めつけです。あのアメリカは世界の警察きどりですが、その実は弱い所に入り込んで甘いところを吸いつくそうという帝国主義です。国益という言葉でごまかしながら侵略を繰り返す。それが資本主義の常である、新自由主義の国(それがアメリカンドリームだって)なればこれが国柄である、こうやって強弁しながらです。イギリスやフランスや日本が尾っぽ振ってついていく。国連を持ち出せばそれが正義だと決めつける。侵略行為でしょう?だからあの安保理の拒否権というのは意味があるのですねぇ。議会民主主義が最高の統治体系だと決めつけるのも実は乱暴な話です。曽野綾子が事あるごとに書いてますが、酋長や族長が全てを取り仕切る集団はそういう文化でもって何百年も回ってきているのだと。そこに民主主義なるものを押し付けるは資本主義の押し付け、ひいては搾取への道付けに過ぎぬのです。そう知らねばならぬでしょうね。リビアもイラクアフガンの二の舞になるのでしょうね。
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