柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

奇貨

2007-01-14 10:56:14 | Weblog
NHK朝ドラ「芋たこなんきん」のモデルで一躍脚光をあびている田辺聖子さん、新聞にエッセイを寄せています。さすがに一流作家、この表現に唸りました、大阪人を評しての謂です「好戦的で向日的、多弁を弄して人をそらさぬ、相手をわが土俵に引き込んで、いつか思いのままに」うまいなぁ、と思います。好戦的で向日的、この二単語でピシャリです。そう思いませんか。どれほどそぐわしい言葉をひねり出す事ができるか、これが才能のあるなしなんです。ううむ、私如き凡才でも言葉を選び出すとすぐに煮詰まってしまいます。で安易に流れる。作家として為す人達はここに強いわけですね。寸言で刺す能力、ここにこそ決定的な差を感じます。
 岩国の国立病院の移転問題が持ち上がっているそうです、新聞で初めて知りました。これは岩国の問題ではありません、県東部の救急医療問題、つまりは当地柳井の問題です。記事によると南岩国の現在地から愛宕(すみません、どこか知りません)に移転するという話、病院は無償代替を要求する、市は相当の費用を要求する、病院は等価交換が為されないなら他地(広島でもいいと)に出ていくと強気らしいです。国立病院はご存知の通り丸々の親方日の丸ではなくなったという事情もあり、湯水の如き金遣いはもうできません。かたやで岩国の貧乏ぶり、補助金をあれもこれも切られてさらに大赤字のこの愛宕山造成事業に金が入らないとなれば、いかな市民運動家とはいえ福祉福祉と言い続けられませんか。確かに現在地は不便です、道路が狭い、おまけに踏み切りが間近にある、まるで箱根駅伝の踏切模様のようです。位置は少々人口密集地から離れていてもいいんです、救急車飛ばせば大した問題ではありません。が、道路が狭い、車両通行量が多い、つまり渋滞が常態となっている現状こそが問題です。当地柳井から夜車を飛ばせば30分かかりませんが、渋滞すると2時間なんてのはざらで、片側一車線道路ですから両側詰まればどうにも動けません。ですからアクセスしやすい場所に、という考え方は賛成です。建物自体も老朽化著しいですから、建て替えの時期なんでしょう。でも、どうか県外などに出て下さるな。この病院こそが県東部の医療の拠り所なのですから。それこそ柳井が干上がってしまいます。由宇とか、もっとこっち大畠柳井方向へも目を向けてもらいたいと思います、いや何処も同じ秋の夕暮れで、柳井の財政が豊かであるはずもないのですが(ううむ、フラワーランドねぇ・・)、ここを奇貨と考えてくれないでしょうかね。当地柳井は基幹病院からの小児科撤退問題で揺れています。で、撤退されたらどこに頼るか、ここしかないんです、この岩国病院しかないんです。この病院がこっちにきてくれたら・・。行政の肚ですか。広島に出て行かれたら困りますが、大竹にはすでに国立病院がありますしね。山口県の医療行政に関わる大問題ですから、県外という選択肢はまずないのでしょうが、じゃぁ柳井はどうですかと、言ってくれませんか、市長!!
コメント
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