海賊がマグロ漁船を解放

ソマリア海賊が中国の天津海洋漁業公司に所属するマグロ漁船「天裕8号」を解放したと新華社が報道した（MGN2月9日）
また中国政府によると、本船は中国海軍艦艇の保護下にあると言う。また乗組員24名は全員無事が確認されている。本船は昨年の11月中旬にハイジャックされたが身代金が投下されたことで解放された。海賊側の発表では本船は不法操業をしており、地元では53トンのマグロ類、25トンのイセエビ類を販売したという。また禁制品の象牙の積み込みも確認されたという。

貨物船で火災発生

英国のHUMBER河で貨物船SALINEの機関室から出火したが、鎮火したと沿岸警備隊が発表した。（シッピングニュース7日英国）
本船はボーキサイトを積み航行中のところ現地時間午前3:34に救難信号を発した。HUMBERの沿岸警備隊はこの信号を受け緊急対応に入りLECONFIELDからの英国空軍のヘリとともに救助艇を派遣した。SALINEは7名が乗り組み、現在はHULLのアルバート港に向けて曳航されている。本船は1990総トンでオランダの会社のVERTOMが運航、1993年建造。

カルパッチョ

イタリア語ではCARPACCIOと書くらしい。普段食することの稀な品であるが、今回はハマチのカルパッチョ。思いのほか美味であった。本来は生の牛肉が素材だが、いまや多くの魚介類でカルパッチョが作られるようだ。醤油との長い習慣から、サシミにオリーブオイルとなるとさてその味はと構えてしまう。マグロのサシミであれば一定の期待値があって、油が多いとか少ないとか、色目がどうこうで・・・とたちまち評価が決まってしまうが。カルパッチョの場合はその塩気が肝要で、塩味が薄いと、自分は感動しない。

フィリッピンはセブ島でのこと。某有名リゾートホテルのプールサイド、会議の後に大人数でテーブルを囲み飲み食いをしたことがある。そのなかの一品がビーフの（本来的な）カルパッチョであったが、自分は遠慮した。多くの友人が食したがその大半が帰国便の機内で腹痛に苦しんだ。この種の食品は鮮度が肝心だ。これまでメニューにはあってもオーダーしないのはこの思い出があるからだ。

フランス軍海賊を阻止

フランスのフリゲート艦LE FLOREALは日本のMOL大阪商船三井の原油タンカーAFRICAN　RUBY（15万トン積載能力）が発した救難信号を受けて海賊の行動を阻止、2隻のボートに乗った海賊9名を逮捕した（MGN28日）この行動にはヘリも参加、海賊らはその武器ととともに捕捉された。これによりフランス軍によって捕らえられた海賊容疑者の数は57名となった。

身代金は受け取った

武器を積んだウクライナ船をハイジャックしたソマリア海賊は身代金300万ドルを受け取った。この船は乗組員20名とともに昨年の9月に捕らわれたFAINA号。本船はT-72 型戦車を33台、その予備品やロケットランチャーなどの武器を搭載している。本船はケニアのモンバサを目指していたがケニア政府はこの貨物が自国向けであると主張しているが、積荷明細書には南スーダン向けとなっていた。とにかく、武器という積荷の性格から本件の身代金交渉は複雑化し時間がかかっていたが、情報によれば320万ドルで決着を見たという。モンバサの消息筋によれば本船は木曜日に解放されるとのことで週末には入港する見込み。この事件では武器の仕向け先がどこであるかに焦点がある。（BBC 5日）

もつ煮込み

　　　
食べたこともないA5級の和牛の霜降りよりもこちらのほうが絶対に旨い・・・と妄信する一鉢がこれです。これまで煮込みは旧東海道北品川のH店をもって最上としていたのだが、その店の味も知る友人2名との今回の共同鑑定によって、このO店のものが最上と決定した。モツはよく手入れされていて嫌なにおいはしない、腸管の内側に残る脂肪層が快く、よく煮込まれていて…という評価。JR駅裏の入り口の幅が３尺もない小路を通りたどり着く店。まさに知る人ぞ知る古い店である。

最近のソマリア海賊

ドイツのガスキャリアーがハイジャックされたが，その身代金として海賊は5.4億円を要求している。本船船長からの電話連絡では乗組員13名は全員無事。襲われたのは液化石油ガス運搬船のLONGCHAMP号で欧州から極東に向け航海中に襲われたもの。事件の発生は1月29日の夜明け前で、EUの軍艦が警備するイエメン沖の回廊の中、MUKALLA港から95KMのところで発生した。ソマリア海賊は2009年になってからこれまでに3隻の船をハイジャックしている。

ベトナム渡船・事故の顛末

先にも掲載した２５日発生の事故の最後の犠牲者が発見され42名が死亡と判明した。事故の現場はベトナム中部のカンビン省のGIANH河。これまで船の写真は発表されず小型の渡河フェリーかと思っていたが、FERRY渡船というより「矢切りの渡し舟」のような定員12名の木造平底船。それに80名が乗船していたとは驚きである。地元警察は舟の所有者のうち一人を逮捕、その兄弟であるもう一人を逮捕していないが、その理由は彼の妻もこの事故で亡くなりその葬儀がすんでいないためという。（VNN 30日）
定員超過と着岸の際のあわてた行動さえなければ防げた事故と思う。

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ケミカルタンカーを解放

ソマリア海賊がリベリア船籍のケミカルタンカーBISCAGLIAを解放した。本船には25名のインド人と3名のバングラデシュ人が乗り組み昨年の11月28日にハイジャックされていた。（MGN　 1月26日）
積載能力23,750トンの本船はアデン湾を通航中に襲われたもので、非武装の保安要員3名が乗船していたが海賊への反撃に失敗した後、海に飛び込み逃げた。（保安要員は逃げて船員は船とともに海賊に捕まった）この3名はドイツ海軍のヘリに救出されて英国海軍のフリゲート艦冠バーランドに収容された。この解放について船主側からの身代金の支払いの有無やその金額についての発表はなされていないが、船員は全員無事で安全な港に向かって航行中という。

海賊でマグロの水揚げが減少

ソマリアの海賊の影響によって、世界でも有数のインド洋でのマグロの水揚げが減少していると専門家が報じた（BBC　NEWS　1月22日）

インド洋マグロ委員会（IOTC）のAlejandro　Anganzziは昨年の水揚げが３０％減少と言う深刻な影響を海賊により受けたと発言。セイシェルを基地とする多くの外国漁船団が影響を受けている。これは海賊の影響によるものであり、マグロの値段が上昇したと。

昨年ソマリア海賊は乗組員を含め42隻の商船をハイジャックしたとIMBが報じているがこの中には最大のスーパータンカーも含まれる。多くの国が海賊対策のパトロールを東アフリカの沖やアデン湾海域で開始した。海賊のためソマリア海域より遠く東の海域に移動を余儀なくされていると同氏は伝える。セイシェルの外貨の獲得のうちおよそ40％がマグロ漁業によるとIOTCは表明。セイシェルを基地とするフランスとスペインの船団（マグロまき網船団）の漁獲は期待値の50％に過ぎない状態。通常船団は年間の3分の2の水揚げを8月から11月にソマリア海域で得る。セイシェルは水揚げ1トンあたりの支払いを港の利用量として受け取るが、水揚げの減少は寄港回数の減少にも繋がっている。「海賊による最大の影響はマグロ供給の減少と価格の上昇である」とセイシェル漁業局のRondolph　Payetはロイター通信に語った。