memories on the sea 海の記録

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海賊でマグロの水揚げが減少

2009-02-01 00:02:05 | 水産・海洋
ソマリアの海賊の影響によって、世界でも有数のインド洋でのマグロの水揚げが減少していると専門家が報じた(BBC NEWS 1月22日)

インド洋マグロ委員会(IOTC)のAlejandro Anganzziは昨年の水揚げが30%減少と言う深刻な影響を海賊により受けたと発言。セイシェルを基地とする多くの外国漁船団が影響を受けている。これは海賊の影響によるものであり、マグロの値段が上昇したと。

昨年ソマリア海賊は乗組員を含め42隻の商船をハイジャックしたとIMBが報じているがこの中には最大のスーパータンカーも含まれる。多くの国が海賊対策のパトロールを東アフリカの沖やアデン湾海域で開始した。海賊のためソマリア海域より遠く東の海域に移動を余儀なくされていると同氏は伝える。セイシェルの外貨の獲得のうちおよそ40%がマグロ漁業によるとIOTCは表明。セイシェルを基地とするフランスとスペインの船団(マグロまき網船団)の漁獲は期待値の50%に過ぎない状態。通常船団は年間の3分の2の水揚げを8月から11月にソマリア海域で得る。セイシェルは水揚げ1トンあたりの支払いを港の利用量として受け取るが、水揚げの減少は寄港回数の減少にも繋がっている。「海賊による最大の影響はマグロ供給の減少と価格の上昇である」とセイシェル漁業局のRondolph Payetはロイター通信に語った。