MEDINT(医療通訳研究会)便り+

医療通訳だけでなく、広く在住外国人のコミュニケーション支援について考えていきます。

びわ湖国際医療フォーラムのシンポジウム

2011-01-16 00:00:00 | 通訳者のつぶやき
15日(土)大津市で第22回びわ湖国際医療ファーラムが開催されました。
今回は一般演題を少なめにして外国人医療をテーマにシンポジウムを行い
私は座長として参加させてもらいました。

医師、看護師、医療通訳者、支援団体それぞれの
外国人医療と言葉の問題の考え方の違いを知ってもらい、
歩み寄れる状況を考えていくのが狙いです。

議論のテーマは3つ

1:言語のできる医療者の育成について
通訳者を置くことと医療者自ら外国語に堪能であることのメリット・デメリットを明らかにし、
外国語のできる医療者も、外国語のできる人に医療資格をとってもらうのか
(たとえばブラジル人2世やベトナム人2世に奨学金を出すとか・・・)
医療資格を持っている人に外国語を習得してもらうのかの是非について

2:外国人医療を特別扱いする必要があるかどうか

3:外国人医療のキーパーソンは誰なのか?

それぞれの基本発言を含めて1時間半しかなかったので、
まとめるのは無理でしたが、違った角度からの議論を
聞いていただけたのではないかと思います。

医療通訳のキーワードは多様性です。
外国人医療の言葉の問題に取り組むためには、
さまざまな専門家が知恵を持ち寄らなければいけないし、
多様な考え方を受け入れる土壌がなければいけない。
みんなでタッグを組まないとやっていけない世界です。

在日外国人とメディカルツーリズムも根本は同じ。

仲良くやりましょう!

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