先日、MEDINTの言語分科会がありました。
MEDINTの言語分科会は5言語、同じ場所同じ日程で開催されます。
12月は1時から英語とポルトガル語、
3時からスペイン語と中国語とタイ語を開催しました。
詳しくは medint活動報告(作成中) をご覧下さい。
なかなか教室がとれなくて、
今回はスペイン語と中国語は同じ部屋、
ポルトガル語とタイ語は廊下(!)でやったんですが、
言語の違いは通訳者の違いでもあり、雰囲気の違いがとても興味深いです。
基本的には各言語、中級以上のレベルのクラスということで設定しています。
なので、先生方のご説明も含めて外国語で進行します。
医療通訳者が勉強したくても地域には初級の講座しかなかったり、
専門用語や医学用語を特別に学ぶのも独学が中心になってしまい、
中級以上になると通訳者の学べる場所は少なくなるのが現状です。
日常会話のできない医療通訳者はいないので、
MEDINTではすべてのクラスはそれ以上のレベルで設定しているのです。
そこでは、言語だけではなく、いろんな通訳技法やその言語圏の方にかかわる話がでます。
先日は、Aさんから「一人称で訳すか、三人称で訳すか」という議論になりました。
コミュニティ通訳としては要約する場面もありますが、
基本、医療通訳にはようやく場面はほとんどないと考えていいと思います。
ですので、私はほとんど一人称で訳します。
ただし、ある条件下ではそういえば三人称で訳すことがあるなあと。
それは、あってはならないことなのだけれど、
その発言に「激しく同意できない言葉」の時です。
「○○です」ではなくて
「○○と言っている」と言うことで、
自分が言っているのではないことを、あえて強調します。
でなければ、その言葉を発する通訳者の発言と勘違いして
その後口を聞いてくれない患者がいたりするのです。
本来、通訳者が発する言葉は、医療者の言葉だったり患者の言葉なので、
そういうことはしてはいけないのです。
でもどうしても我慢できないときは
「私はそうは思わないけれど・・・」という気持ちを3人称に込めたりします。
それから、そういう時は「目」で表現をします。
通訳者は言葉で表すのが仕事なのですが、意外と目の表情を使っている気がします。
どんな言葉の時、こうした態度をとるかというと、
明らかに患者に対して差別的であるとか、失礼に当たる言葉を使っているとか。
もちろん、こうした場合は抗議をするということもありますが、
短い診療時間で言葉の言い直しに関する議論はできません。
せめてもの抵抗として3人称を使うことってあるなあと思うのです。
MEDINTの言語分科会は5言語、同じ場所同じ日程で開催されます。
12月は1時から英語とポルトガル語、
3時からスペイン語と中国語とタイ語を開催しました。
詳しくは medint活動報告(作成中) をご覧下さい。
なかなか教室がとれなくて、
今回はスペイン語と中国語は同じ部屋、
ポルトガル語とタイ語は廊下(!)でやったんですが、
言語の違いは通訳者の違いでもあり、雰囲気の違いがとても興味深いです。
基本的には各言語、中級以上のレベルのクラスということで設定しています。
なので、先生方のご説明も含めて外国語で進行します。
医療通訳者が勉強したくても地域には初級の講座しかなかったり、
専門用語や医学用語を特別に学ぶのも独学が中心になってしまい、
中級以上になると通訳者の学べる場所は少なくなるのが現状です。
日常会話のできない医療通訳者はいないので、
MEDINTではすべてのクラスはそれ以上のレベルで設定しているのです。
そこでは、言語だけではなく、いろんな通訳技法やその言語圏の方にかかわる話がでます。
先日は、Aさんから「一人称で訳すか、三人称で訳すか」という議論になりました。
コミュニティ通訳としては要約する場面もありますが、
基本、医療通訳にはようやく場面はほとんどないと考えていいと思います。
ですので、私はほとんど一人称で訳します。
ただし、ある条件下ではそういえば三人称で訳すことがあるなあと。
それは、あってはならないことなのだけれど、
その発言に「激しく同意できない言葉」の時です。
「○○です」ではなくて
「○○と言っている」と言うことで、
自分が言っているのではないことを、あえて強調します。
でなければ、その言葉を発する通訳者の発言と勘違いして
その後口を聞いてくれない患者がいたりするのです。
本来、通訳者が発する言葉は、医療者の言葉だったり患者の言葉なので、
そういうことはしてはいけないのです。
でもどうしても我慢できないときは
「私はそうは思わないけれど・・・」という気持ちを3人称に込めたりします。
それから、そういう時は「目」で表現をします。
通訳者は言葉で表すのが仕事なのですが、意外と目の表情を使っている気がします。
どんな言葉の時、こうした態度をとるかというと、
明らかに患者に対して差別的であるとか、失礼に当たる言葉を使っているとか。
もちろん、こうした場合は抗議をするということもありますが、
短い診療時間で言葉の言い直しに関する議論はできません。
せめてもの抵抗として3人称を使うことってあるなあと思うのです。
今回の記事も心にじんときました。
通訳者、人間の暖かさ、ですね。
コメントありがとうございます。
私は何年やってもダメダメ通訳者です。
ずっと片思いみたいな状態です。
プロ意識を持たなければと思いつつ、
流されたり、悩んだりしています。
ピロシキさんみたいな若い方が
どんどん頑張ってくれるのを応援したいです。