米国は、この件で日本の味方なのかよ

bogus-simotukareさんの記事で知った島田洋一のツイッターより。

＞島田洋一

@ProfShimada
中共は「善意の第三者」を装う敵方。「連携」などあり得ない...ことを韓国新政権は常に認識するか。　■北朝鮮問題で連携強化　韓国訪問の中国特使
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/china/620835/

bogus-simotukareさんのご指摘とかぶりますが…。

＞中共は「善意の第三者」を装う敵方。

中国は自国の権益を維持・確保しているだけで、別にこの北朝鮮問題について日本あるいは韓国の敵でも味方でもないでしょう。そんなことは、中国側の知ったことではない。中国の北朝鮮への対応が仮に日本側（あるいは韓国側）の利益に反するとしても、それは別に日本を敵視しているが故ではないし、またその件で中国側に文句をつけてもどうにもなりません。つまりは、それをどう日本側の利益や方針、希望に沿うように交渉、話し合い、その他さまざまなことをしていくかですが、そんなことをする気は、島田といい、西岡力といい、その他の連中もからきしありませんね。何回も指摘しているように、拉致問題にかぎらず北朝鮮問題を中国抜きでどうやって対応、交渉、解決していくのか、私みたいな凡人には見当もつかないんですが、よくまあ島田とかそのお友だちもこんな変わり映えのしないお馬鹿なことを十年一日のごとく唱えられるものだとは思います。

たとえば島田たちが、中国抜きで北朝鮮問題を解決させるという具体的なロードマップでも提起しているのならそれは興味深いですが、実際には

＞北朝鮮はもちろん、「主敵」である中国共産党の傍若無人な独裁体制を倒し、明るいアジアを作るべく、飛躍の一年にしたいと思います

といったような寝ぼけたようなことを元旦から書いていたり

＞――　拉致問題については、今は何が重要だとお考えですか。

　島田　北朝鮮がこれだけ中露のみならず日米韓にも接触攻勢を掛け、具体的に食糧支援などを求めてきたのは、台所事情が相当厳しいということです。そこをしっかり見きわめ、更なる締め付けであの体制をつぶすべきです。

なんていう具体性ゼロの世迷言を述べるくらい。お前らそんなこと何年前から発言しているんだよ。右翼のお仲間相手でも、もうすこしまともなこと話せよ。役に立たない男です。

ていうか、そもそも

＞中共は「善意の第三者」を装う敵方

と言うのならおうかがいするけど、じゃあお前らがいつも頼りにしている米国は日本の味方なのかい、っていう気がしますよねえ。巣食う会も家族会も拉致議連も、なにかというと米国へ陳情しにいくけど、なんか具体的な進展がありますかね。リップサービスくらいしか返ってこないじゃん。米国さまからいただくリップサービスをもってすれば、北朝鮮なんか何ほどのものでもないとでも考えているっていうわけじゃないでしょ。そもそもそんなことにそれなりの効果があるんだったら、ポスト拉致被害者帰国から十年を経るなんていう事態にはならんでしょう。

だから何回も書くように、北朝鮮問題に対応するのなら、好き嫌いは別として中国との関係が重要になるんじゃないの。過日の記事で引用したように、西岡力は、

＞実は２年前のこのセミナー
で、韓国の国軍の専門家の人に来ていただきましたが、韓国軍は北朝鮮が混乱し
た時には、当然米軍と一緒に北進すると。その時に、不法に抑留されている外国
人を解放することは、北進作戦計画の中に入っていると明言してくださいました。

と語っていましたが、その発言の真偽はともかく、本当に米韓軍が北進するような事態になったら、当然中国もなんらかの介入するんじゃないんですか。すくなくとも中国は最終手段としてのオプションは保持しているでしょう。そうなったら何がどうなるんですかと私は思いますが、西岡も島田も、そういったら中国を撃破しろくらいの考えでいるんですかね。あんまりこういう人たちが語ることが実現しないことを祈りたいと思います。

そのような最終事態になるかどうかはともかく、米国よりも中華人民共和国のほうが北朝鮮とはダイレクトの関係があるのだから、とうぜん中国側にも大々的なアプローチが必要だろと思いますが、この根拠なき米国信頼と中国不審は何なのか（笑）。支離滅裂、馬鹿にもほどがありますが、要は、反中国の一環としての拉致問題コミットなんでしょうね。デタラメであてにならない連中です。

今回の記事も、bogus-simotukareさんからいろいろなご教示を受けています。感謝を申し上げます。