ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)

映画、旅、その他について語らせていただきます。
タイトルの由来は、ライプツィヒが私の1番好きな街だからです。

「ミスはこだて」が、現在の代で廃止となる(やはり地方主導の観光親善大使の先行きは厳しそうだ)

2019-11-08 00:00:00 | Weblog

 

ちょうど1年ちょっと前(2018年10月22日付)つぎのような記事を発表しました。

地域ミスコンも、将来性はあまりないと思う(特に地方発は)

それでその記事の中で私は、

>私の見たところ、こういう地域ミスコン、とくに地方の自治体等が主宰するものは、かなり将来は厳しいでしょうね。函館市のように行政がわりと熱心なところはまだいいかもですが、そうでもないところは存続はかなり危うそうです。ただミスはこだてのように、応募者が少ないわりには毎年レベルの高い女性を探してくるところもあるので、そのあたりは若干の希望はありそうです。

と書きましたが、「ミスはこだて」関係で前にも(当該記事をふくむ)コメントをいただいていた友樹さんから、次のような情報提供をいただきました。私の返しのコメントも引用します。

>ミスはこだて廃止 (友樹)
2019-11-06 18:53:55
10/31の北海道新聞及び函館新聞にこの報道がありました。
募集かけても応募者が集まらないこと、
派遣要請が減っていること、
男女共同参画の中、現行制度は風当たりが強いこと、
以上が廃止に至った理由だそうです。
やはり、というのか、無駄なものをいつまでも残しておくわけにはいかなかったようです。
函館市が属する開港五都市協議会で唯一道県所在地でない都市が函館市であり、ある意味田舎とも言えるところでミスコンを続けるのは、もう無理があるでしょう。
 >友樹さん (Bill McCreary)
2019-11-06 22:58:33
どうもコメントありがとうございます。そうですか、ついに廃止ですか。やはり応募者が少なすぎるのが致命傷だったのでしょうね。派遣要請自体は、「ミスはこだて」はもともとかなり多いので、そんなに問題ではなかったように思いますが。いずれにせよ、もちろん私もうれしくはないですが、ちょっと存続は厳しいだろうなと思っていたので、正直意外感はありません。おっしゃるように、まさに

>>函館市が属する開港五都市協議会で唯一道県所在地でない都市が函館市であり、ある意味田舎とも言えるところでミスコンを続けるのは、もう無理があるでしょう。

ということに尽きるのでしょうね。他の都市の観光親善大使のたぐいも、明らかに応募者が減っています。

それで、ネットでこの関係の記事を検索してみました。会員でないので記事は読めませんが、こちら

>「ミスはこだて」今年度限りで廃止 応募低調など理由

2019年10月31日 3時00分

とあります。またこちらの記事には、函館市長の談話として、

>このほか、廃止を決めた「ミスはこだて」について「寂しい思いもあるが時代なのかなと。歴代の人たちには感謝する」と語った。

と触れられています。函館市としても残念だったようですね。実際のところ「ミスはこだて」は、応募期限延長でやっとこさっとこ数人の応募者を確保しているというのが現状でして、上の記事でもご紹介したように元ミスはこだての方が、応募を知人(?)の女性にすすめるというのもあったようですね。それにしては毎年、レベルの高い女性がミスはこだてに選出されていましたが、総合的に考えると、廃止されるべくして廃止になるのだろうなと思います。何の関係もない話ですが、鉄道のローカル線が廃止になるとものすごく寂しいというか残念な気持ちになりますが、じゃあ将来性があるかと考えると、これもなさそうだなというのと本質的には変わらないというところです。

たぶんですが、今回「第40代」というので切りがいい代だったこと、北海道新幹線が開業して、いちおう函館の観光振興の山も過ぎたことも今回の廃止の決断の大きな理由だったのかなと思います。前の記事で引用した函館市の見解では

>ミスはこだての昨年度の活動実績は、派遣件数71件、実質活動日数は150日を超えますがそのほとんどの活動は主催者からの出演依頼によるものであり、平成28年3月には北海道新幹線開業も控えていることから、ますます函館市をPRする場が増え、ミスはこだての必要性は高まっていくと考えております。

よって、今後も函館の親善大使として、本市の観光および地域振興に資するような広報・宣伝活動を行ってまいりたいと考えております。

というふうにやる気が見えたのですが、私が指摘したように

>3年半前のものですが、実情はそんなに変わらないか、あるいは悪化しているのでしょうね。少子化が進み、また時代背景が変わったので、なかなか地域の観光親善大使のたぐいに若い女性が魅力を感じるというのは厳しそうです。

ということなのでしょう。続けて私は、

>今のところ、かなり函館市はやる気があるようなので(といっても3年半前のものですが)、来年廃止ということはなさそうですが。

と書きましたが、けっきょく来年ではありませんが、再来年廃止ということになったわけです。

それで上のコメント返しにも書いたように、地域の観光親善大使の募集というのもかなり厳しくなっていますね。少子化や女性の意識の変化、社会情勢、時代の変化などで、この種のものに昔ほど社会がいい顔をしなくなっているし、女性たちもあまり関心を示さなくなっています。これも前に指摘したように、宮崎市の観光親善大使の応募人数など、2015年は35名応募、2017年は25名、今年2019年は20名と漸減しています。次回は、たぶんですが、もっと応募者は減ってくると思います。

そうこう考えると、今後の、横浜市などの政令指定都市の規模ならまだしも、地方都市の観光親善大使のようなものの継続はますます苦しくなりそうですね。やめるかどうかはともかく、公募形式ではやっていけず、金融機関のような女性の多い職場や学校などに依頼をかけるという方向にシフトするようになるかもです。前の記事でも指摘したように、広域化をして人口の母数を増やしていくことも必要でしょう。

最後に情報を提供してくださった友樹さんに感謝を申し上げてこの記事を終えます。また上の「ミスはこだて」の女性の写真は、今年5月の神戸の祭りで撮影したものです。

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