ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)

映画、旅、その他について語らせていただきます。
タイトルの由来は、ライプツィヒが私の1番好きな街だからです。

イミグレーションでの問答(1)

2008-10-23 22:29:44 | 旅(海外旅行一般 あるいは上以外の国々 旅行全般)
私は海外へ渡航する際、飛行機からボーディングブリッジに移動する瞬間、イミグレを通り抜ける瞬間、ロビーに出る瞬間の3回、ちょっとした高揚感を感じます。海外へ出国したことのある方なら、私の感じる心のときめきを理解していただけるかと思います。しかし、その経験のない方には、ちょっと理解していただくのが困難かもしれません。

さて、上にあげた3つのうち、いちばんの難関は言うまでもなくイミグレでです。日本人は基本的にどこの国でもウェルカムな民族だと言っていいでしょうが、そうはいっても入国がうるさい国はやはりあります。米国や日本のように、入国の際に指紋まで取る国もあります。私は日本国籍ですので日本は関係ありませんが、米国についてはこの措置に抗議する意味で、私はこの措置の施行後米国への入国をしないことにしています。蟷螂の斧であることは分かっていますが、とりあえず我慢することにしています。しかしそうすると、私って、今後二度と米国には入国しないことになるかもしれませんね。

それはそうと、ともかく入国の際には時に厳しい質問を浴びせられることもあります。私はそんなにひどい目にあったことはありませんが、いくつかの入国審査が厳しいとされる国での経験について書いてみます。

たとえば、入国審査が厳しいので知られる英国での体験です。1999年1月、ロンドンのヒースロー空港です。

ヒースローでは、長い列ができていました。ターバンをまいたインド系(シーク教徒だったんですね)のごつい体つきの係員が入国者を誘導します。やたら濃い顔の係員の横を通り抜けて、私は眼鏡をかけた50くらいの入国管理官にパスポートをさしだしました。

英国は不法労働者を取り締まるために、かなり厳しい入国審査をします。一説によると、アジア系のエアの客を相手とする管理官は厳しいとか。真偽はいざ知らずですが、たぶん事実でしょう。

それは私も知っていたので、きちんと上着を着てネクタイもしっかり締めて入国審査にのぞみました。お金も、現金と旅行者用小切手、クレジットカードときっちり用意しています。

入国管理官に挨拶をします。かれも「ハロー」と言ってくれました。

入国管理官の質問は、簡単でした。
「滞在の期間は?」
そして
入国管理官「What do you do?」
私「Sihtseeing.」

これでおしまいでした。財布の中身と帰りの航空券くらいは確認されるのかなと思ったのですが、私はそんなにあやしく見えなかったのかもしれません。正直拍子ぬけのところもありました。でも、私は信用されたんだと思うとまんざらでもありませんでした。

が、こんなにうまくいつでもいくとはかぎりません。私のいとこは、カナダでひどい目にあいました。

彼は大学受験の浪人時代、何を血迷ったかとつぜんカナダへ出国しました。英語などほとんどできない彼は、(本人の弁によると)片道航空券でカナダに入国しようとしたそうです。でも、それだと飛行機に乗せてくれるのかな。入国管理官は、即彼に帰りの航空券を買わせ、カナダ滞在中すべてのホテルの予約をさせ、それによって入国を許可したそうです。いやあ、ここまでされることもあるんですかね。

ちなみにこの男は、カナダでホールドアップに遭い(ほんとに拳銃を突きつけられたそうです)有り金全部とられました。そして、どこかの広場の噴水で、バク転をしたり「スキヤキ」を歌ったりしてお金をもらったりしたそうです。うーん、怪我しなかっただけよかったと考えなければいけないでしょうかね。

コメント
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