ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)

映画、旅、その他について語らせていただきます。
タイトルの由来は、ライプツィヒが私の1番好きな街だからです。

中山成彬の日教組に対する意見は、自民党の中ではそんなに特異なものではない

2008-10-18 22:30:30 | 社会時評

中山成彬が、一度引退を表明したにもかかわらず、よせばいいものを再出馬したいみたいなことを語り、それでやっぱり断念したとかいう先日のニュースは、かなり失笑ものでした。引退の撤回っていったって、地方の首長、議員もふくめて、一度引退する旨記者会見で語った政治家がそれを撤回するなんて聞いたことないぞ。まあ、中山自身はあのような形での引退表明は相当に無念だったのかもしれませんが、本人の不徳のいたすところだから仕方ないよね。

中山という人は東京大学の法学部卒業後大蔵省(当時)に勤務していたわけで、少なくとも勉強ができない人ではないはずですが、それ以前の問題として頭は相当悪い人間みたいですね。熱心な歴史修正主義者だし。

さて、中山の問題発言で、①日本人は単一民族である②成田空港の反対農民はゴネ得である③日教組批判(組織率が高いところは学力テストの成績が低いとか)のうち、①②については、彼はさすがにまずいと思ったらしくすぐ訂正しましたが、③については(よせばいいものを)強硬に自説を展開しました。つまり、①②は彼にとっては妥協できますが、③の日教組批判については、ほとんど彼のレゾン・デートルの類だということです。

日教組の組織率と成績の関係については、極右の新聞記者阿比留瑠比氏が調査して、
>ここから何が読み取れるのか、あるいは特別な傾向性はないのか。
と表だけ作って結論は逃げてしまいました(w)(馬鹿)。

なぜ逃げたかというと、相関性が確認できなかったから(ほんと、どうしようもない馬鹿ですね)。

ただ一応断っておきますと、相関関係があるということと因果関係があるということは別問題です。これを混同すると、奇怪な結論が出たりしてしまいます。

しかし、自民党のこの「あきれた教育現場の実態」というページを拝見すると、かなりアホらしい文章が連発されています。

目次を引用しますとー
「私が死んだら、読んでください」
「教職員に命令できるのは、日教組だけだ!」
「いじめを実践している日教組教職員に、いじめは解決できない」
「どうして学力調査まで拒否するのか、理解不能」
(ばかばかしいので中略)
「日教組=民主党」
(上に同じ理由で中略)
「自民党は、日教組問題に敢然と立ち向かいます」
「日教組の民主党か、国民の自民党か答えは明白!」

最後の目次はかなり笑っちゃいます。

正直、今のいまどき、労働組合をこんなに蛇蝎のごとく嫌ったって仕方ないんですけど、自民党の教職員労働組合に対するスタンスは、かくのごとく笑っちゃうような時代錯誤なものです。さすがにこんな代物を本気で支持するような人は、そうとうコアな自民党支持者でない限り多くはないと思いますが(だから議員たちも、ここまでは主張したりはしません)、つまり党のHPでここまで堂々と主張しているように、中山という男の主張は、じつは自民党の公式見解とそれほどかけ離れたものではありません。ただ、たいていの議員は、そんなこと主張してもばかばかしいからしないだけです。

そういう意味では、中山は正直すぎて馬鹿を見たわけで、やっぱり頭が絶望的に悪い男だと思います。

コメント (6)
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