アウトドアな日常

インドアからアウトドアへのススメ

証明

2009年12月20日 | 読書日記 その7
「完全なる証明(100万ドルを拒否した天才数学者)」  マ-シャ・ガッセン著 文藝春秋

今冬もまた、野鳥に餌をあげています。
ジョウビタキのメスも、3シーズン目となり、再会を果たしました。
シジュウカラがひまわりの種を食べている時に、人が現れると逃げます。その時には、ひまわりの種には目もくれず一目散に逃げます。
人間が同じようなことに出くわした時には、執着があるために、このような行動をとることはないでしょう。
自分の命よりも、モノに執着する場合も多々あります。

上記の本は、「ポアンカレ予想」を証明したロシアの数学者ペレルマンの生い立ちを追ったものです。フィールズ賞を拒否し、賞金の100万ドルも貰わず、数学界から世間から姿を消す。
その謎を追ったルポです。

なぜなぜなぜ、それはペレルマンの行動を解くよりも、もしかしたら人間の卑屈さをあからさまにしたかったのかもしれない。
自分の命よりも、モノやお金に執着する人間、その人間を証明することは、もはや滑稽でしかないんじゃないのだろうか。


コメント
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