アウトドアな日常

インドアからアウトドアへのススメ

森の生活

2005年02月27日 | 本と雑誌
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『森の生活』 H.D.ソロー著 岩波文庫

この本に関しては多くは語るまいと思っています。
なぜなら私にとってはバイブル的な本で語り尽くせないからです。

鴨長明の「方丈記」は、アメリカでは日本のソローという紹介のされ方をされているそうです。
どうせなら読み比べてみるのもいいかもしれません。

この文庫は石垣島で買いました。
二代目になります。
西表島を縦断して帰りの飛行機に乗っている時にでも読もうと思ったからです。

最近では、もっと読みやすい「森の生活」が発売されたようです。
この文庫も読みやすいと思いますが・・

この本を説明するならば、イニュニック(星野道夫著)の解説に引用してあるカリブイヌイットのシャーマンの言葉を借ります。
<唯一の正しい知恵は、人類から遥か遠く離れた大いなる孤独の中に住んでおり、人は苦しみを通じてのみそこに辿り着くことができる>

孤独に苦しみもがいている人がいるならば、そんな人に勧めたい一冊です。

コメント (2)
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イニュニック

2005年02月26日 | 本と雑誌
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『イニュニック』 星野道夫著 新潮文庫

アラスカで家を建てるところから始まります。

星野さんは、1996年ロシアで取材中に熊に襲われ亡くなわれました。
そのニュースを耳にした時は、登山家が山で亡くなわれたように「仕方がない」ことなのかなあと思いました。

しかし最近読んだ小説家のエッセイの中にこの件に関しての記述があり、その時の状況を知ることができました。

撮影隊がいいものを撮影しようとして熊に餌付けをした、星野さんは宿舎がありながら銃を携帯しないでテントで寝た。
これらを組み合わせると、それは「仕方がない」ことではなかったのではないかと思うようになりました。

自然界では理不尽に命が摘み取られる、そのことは星野さんの文章にも書かれていたことだけど、そこに人が介在した時は人為的になってしまう。

経済優先主義には高潔さはない。そんなことで命を摘み取られたらたまったものではない。

イニュニックといいう意味は、イヌイット語で「生命」だそうです。
この中には、おそらく人の小賢しい知恵は含まれていないであろう。

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植村直己と山で一泊

2005年02月24日 | 本と雑誌
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『植村直己と山で一泊』 ビーパル編集部 小学館文庫

本当は「青春を山に賭けて」を載せようと思ったのですが、何処へいったのか分からないのでこの本にしました。

「青春を山に賭けて」は多くの人が影響されている本です。
登山家の野口健さんもそうです。
でも卒業という形でエベレストに埋めてきたそうです。

やはり自分は自分である・・ということでしょうか。

冒険が非生産的な行為だと思う人も多いと思うけど、生産的な行為がどれだけ人に地球に悪いかは現代を見れば容易に理解できる。

だから僕たちは、冒険をする人達に惜しみなく喝采をおくってしまうのである。

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ちいさい旅みーつけた

2005年02月23日 | 本と雑誌
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『ちいさい旅みーつけた』 俵万智著 集英社Be文庫

写真も豊富で見ていて騒々しくない本です。

断片を切り取るしか味わうことが出来なくなった風景が、まだかろうじて日本も捨てたものではないぞと思わせてくれます。

おそらく俵万智さんは、手入れの行き届いた景色が好きなのであろう。
それは人の優しさや温もりであったりするのである。

短歌を作るという作業もそれに似たことなのかもしれない。

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深夜特急

2005年02月21日 | 本と雑誌
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『深夜特急1~6』 沢木耕太郎著 新潮文庫

沢木さんの本は、殆ど読んでいるといってもいいくらいなのですが、この本は5、6年前に読みました。

デリーからロンドンまで乗り合いバスを乗り継ぎ辿り着くノンフィクションで、バックパッカーのバイブル的な本です。
大沢たかお主演でテレビ放映されたので御存知の方も多いことでしょう。

以前、沢木さんの本を読んだ中で、旅の定義としてある外国人作家の言葉を引合いに出していました。
確か、「家から一歩出たら旅である、なぜなら何が起こるか分からないから」(不確か)といった内容だったと思います。

かつてネパールを歩いてみよう、テントを張って流氷を見てみようと本気で考え、行動しようと思っていた時期がありました。
しかし出来なかった・・

何が起こるか分からないから・・その一歩(旅)があるような気がします。
非日常の世界に踏み出すのは、勇気のいることだなあと思います。

以前、沢木さんもテレビでそんなことを語っていたなあ・・
でも一歩踏み出すと来てよかったと思うそうです。

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