アウトドアな日常

インドアからアウトドアへのススメ

失うものは何もない

2009年12月15日 | 雑想
内村鑑三(1861-1930)を知っている人はどれだけいるだろうか。
キリスト教思想家であり、作家でもある彼は近代文明というものに猜疑心を持っていました。

でありながら、お金というものには臆することなく欲しています。
それは、お金の使い方であって私利私欲のために欲しいというものではありません。

たとえばココ・シャネル、彼女は芸術家たちのパトロンになって助けました。
芸術のため、慈善事業のために多くのお金を使う、それは活きたお金となって後世までも残る。

ヘミングウエイの「武器よさらば」をめくっていたら、こんな言葉に出くわしました。
「人生って、自分になんにも失うものがないときには、やりくりするのはむずかしくないものだわ」

僕らには、本来、生まれた時からなにも失うものがないのかもしれません。
それなのに、なにかを守ろうとする。
それは自尊心?
漫画家の赤塚先生の言葉を思い出しました。
「自分をバカだと思っていればいいの、一番下だと思っていれば色んなことが入ってくる」

昔の言葉なら「中庸」の教えに近いかな。

コメント (2)
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