芝生がありキャンプ場もあり、ここでテントを張って過ごすのもいいなあと思っても、自転車旅行の場合は、到着時間というものがあります。
昼頃について、じゃあここでという訳にはいかないのです。
できるだけ距離を稼ぎたい、そんな思いが先に立ちます。
何をそんなに急いでいるのかよりも、時間を持て余すのがもったいないなと思ってしまいます。
人力旅行の場合は、よりそのように思います。
よってここも軽く通過し、ウミネコ繁殖地を横目でみて、太平洋岸から中海を目指しここは牧場があって北海道みたいだなと思い、そこから海沿いを北上し、途中でパンクをし、雨の中を夜11時頃まで走り、陸奥横浜駅で寝させてもらい、濡れたまんまで眠り、まんまと風邪をひいてしまったのでありました。
あそこで過ごしていれば、と思ってみても苦労したからこそ、あの時の状況を把握できるわけで、今では笑い話のひとつです。