アウトドアな日常

インドアからアウトドアへのススメ

まっすぐに

2007年08月17日 | 読書日記
『ヒトはなぜヒトをいじめるのか』         正高信男著  講談社
『立ち上がれ日本人』        マハテイ-ル・モハメド著  新潮社

いじめの本をよく読んだりしますが、どうすればよいのかという最善策はやはりみつかりません。

生来、いじめというのは人は持ち合わせているわけですが、兄弟姉妹から始まり、死ぬまでこうしたことにつき合っていかないといけないのかもしれません。

著者は、多様であることへの不寛容、これは「周囲と同質でないこと」への恐怖心の裏返し、それは「一人でいる」ことをストレスとしかとらえられない人間の弱さだろう、と締めくくります。

後者は、元マレーシア首相の方の本です。
日本の戦争責任に対しても、平和に貢献しているならば過去の戦争に対して謝る必要はないという立場をとります。

米国追従ではなく、広島長崎の痛み、アジア諸外国への責任を平和という道標で「一国でいる」ということを恐れないで果たすということが必要なのかもしれません。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2度目の恋人

2007年08月16日 | 読書日記
ある本を読んでいたら、本を読むことよりも読み返すことの方が遥かに愉しい、という一文に出合いました。

ふと、昔の恋人と邂逅(思いがけなく出会うこと)したら、どうになるのだろうと思いました。
焼けぼっくいに火が・・なんていう言葉もありますが、今が過去ではなく未来へ繋がればいいのかなとも思います。

まっ、過去の想い出も大切ですけどね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

イギリスはエライ!

2007年08月15日 | 読書日記
『たけしの大英博物館見聞録』  ビートたけし著 とんぼの本新潮社

世界中の膨大な量の遺産がこの施設に閉じ込められています。

巻末の方にイギリスの印象が書かれています。
「歩いていてホントに楽。いくら賑やかで人が多くても気疲れなんかしないもの。・・ロンドンの居心地がいいのは、きっと町全体が、そんな道楽オヤジの雰囲気を持っているからなんだと思う。
 うまく枯れた人が住んでる、うまく枯れた町ー。」

驚くべきことは、この施設の入館料が無料なこと。(現在はわかりません。本には入館料を取るかもという話が・・)
近くに住んでいれば毎日ロゼッタストーンがタダで見れるということ!
日本のバカ高い高速料金、無駄なハコモノ行政とは大違いではないか!!

こんなことも
「ポケットの中には、まだ昔からの遺産をたんまり隠してたりするんだから凄いよ」

日本にも米百俵の精神が残っているのだと信じたい。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

風景画

2007年08月14日 | 読書日記
『風景画を描く』 安野光雅著  NHK出版

安野氏の描く絵は好きでよく見ています。

将棋の米長邦雄氏の話が面白かったです。
要約すると、この人を潰そうと思ったら徹底的に教え鍛えるそうです。ある程度は急に伸びるけど、その後はパタっと止まるそうです。本当にその人を伸ばそうと思ったら静観し自分の力で這い上がってくるのを待つそうです。

好きであれば勝手に試行錯誤して上手くなるということですね。

この本を読んで分かることは一流であればあるほど謙虚なのだなあと思いました。
こんなことも書いてあります。
「派を重んじて自分を殺すより、自由に描き、自分の世界を作ることが理想です」
風景画を描く、いつでもゆったりと良い趣味だと思いますけどね~。^^

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

愚行

2007年08月12日 | 読書日記
『百年の愚行』 Think the Earth project

数カ月前の新聞(地方版)に、自転車に乗り日本中の図書館を廻ってこの本を置いてもらうように交渉している記事を読みました。
その方の自転車の後ろにも貸し出し用に、この本を積んでいました。

戦争、核、暴動、病気、森林破壊、難民・・
目を覆いたくなるような光景が写真としておさめられています。

僕たちはこの写真を見て、大いに心を動かされるであろう。
ただ、それは一瞬であって直ぐに消費社会の中に埋没してしまう。

我々は消費という中毒の中で、感動に値する人間として生きてはいない。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする