アウトドアな日常

インドアからアウトドアへのススメ

芸術

2007年11月30日 | 読書日記 その2
『なんにもないところから芸術がはじまる』  椹木野衣著 新潮社

第12章からなる批評ですが、11章、12章に大竹伸朗氏(http://shinroohtake.jp/)のことが書かれてあります。
芸術にはうとい僕ですが、「情熱大陸」というテレビ番組を、たまたま観た時にこの方のことを知りました。

大竹氏は、新品のモノが好きではなく、「彼によれば「ぼろいもの」のほうが好き」なのだそうです。

「きちんとした知識を持ち一定の教育を受けていないと、美術などわかるはずはない、それ以外は「ゴミである、見てほしくもない」、という考え方だ。大竹はその対極にいる。「全景」とは、全てがゴミで出来た世界であり、そこでは、あらゆる人が等価の存在となる」

僕も古いものが好きで(ぼろいものではないですが)、それは体験の中から掘り起こした「懐かしさ」を好んでいるのではない。
本にしろ映画にしろ、過去の人の英知が染み込んだものを見るのは至福の時間だといえるだろう。

かといって新しいものに興味がないというものでもなくて、それが時間と共に古くなることを予想するのも好きである。

新作の映画を観たとしよう。
自分にとって面白みに欠ける映画であっても、あえて口に出して「面白くなかった」と言わなくともよいだろう。
過去に面白いものは限りなくあって、全てを観ることすら出来ないのだから。

僕にとって古いものを愛するというのは、こういったことでもある。

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幸福論

2007年11月28日 | 読書日記 その2
『「裸のサル」の幸福論』  デズモンド・モリス著  新潮新書

幸福論を読んで幸福になれるのだったら、皆、幸福論を手にすることだろう。

序文にこんなことが書かれてあります。
「私を不幸にしようと思ったら、確実な方法が一つあります。それは、「こうすればあなたの人生はもっと幸せになりますよ」と、私にお説教をすることです。」

第2章、幸福の種類とは?
標的の幸福(達成者)、競争の幸福(勝者)、協力の幸福(助ける者)、脳の幸福(知識人)、リズムの幸福(ダンサー)、危険の幸福(リスクテイカー)、静寂の幸福(瞑想者)、献身の幸福(信仰者)、消極的幸福(苦悩者)、化学的幸福(麻薬服用者)、ファンタジーの幸福(空想者)、偶然の幸福(幸運者)などなど。

著者も書かれていますが、幸福の感情は、かなしいことに長続きしません。
ひとつの目標を掲げ、達成したら呆然と立ちすくむということもあるでしょう。

最後に著者は「幸福の通信簿の点数を上げたいのなら、最良の答えは「幸福はたったひとつしかない」との考えを拒否し、その他全ての幸福の源泉を精査してみることです」と記します。

幸福についての名言集も記されてありますが、僕もひとつ迷言を・・
『幸福とは、ジャンクフードみたいなもの、食べ過ぎには注意しましょう!』

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チャップリン

2007年11月27日 | 読書日記 その2
『チャップリン再入門』  大野裕之著  NHK出版

チャップリンについて何も知らなかったのだなあと、この本を読んで思いました。
たとえば日本に来日中、5.15事件の時に軍に暗殺されようとしていたとか、なぜ親日派だったのかとか(使用人が信用できる日本人だったから)。

完全主義者というのは黒澤明監督と共通する部分ですが、民主主義では映画監督と指揮者が独裁者となりうるだけあって、その徹底ぶりは半端ではないのですね。
でも気紛れという部分はどうなのでしょう、天才だということで許されてしまうのでしょうね。^^

映画「独裁者」の結びの演説が全て載っていました。
あらためて読み返してみると考えさせられる部分が多いです。

以前にも、このブログで紹介しましたが、こんなことが書かれてあります。
「私たちは皆、お互いを助けたいと望んでいる。人間とはそういうものだ。他人の不幸ではなく、お互いの幸福で支えあって生きたい。憎みあいたくはない。・・」

どうして人の善意によってものごとは進んでいかないのだろう。

僕の考えでは、早急に答えを求め過ぎること。
早急であれば、優越感などしか答えを求めることしか出来ない。
ゆっくりであれば、「待つ」「譲る」「信じる」などと幸福で支えることが出来る。

長い目でみれば、「人生とはなんと早いものだろう」と思うはずだ。
僕たちは、ブレーキを利かせながら生活をしてもいいのではないだろうか。

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ねずみ

2007年11月26日 | 絵 その2
071126
来年の干支が「ねずみ」といいうことで、ちょこっと描いてみました。

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青春オヤジ 7

2007年11月25日 | 絵 その2
071125
『壁をぶち砕け!』

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