「瀬戸際の渓魚(さかな)たち」(佐藤成史著)を読む
様々な意味で渓流魚は追い込まれ、その数を減らしているというのが現状です。乱開発や自然破壊という社会的な要因や原因だけではなく、ただ大量の魚を釣って歓喜する愚かな釣り人たちの存在も忘れてはいけないと記しています。
開口健のエッセイをこないだ読んだのですが、30年前程の文章ですが、北海道のヤマメも激減していると書かれてありました。乱獲という言葉を使われていたと思います。
1998年発刊された本ですが、文庫本化してより多くの人が手に出来るようになってもらいたいと思います。
この写真は、かつて私が釣ったものです。パーマークが鮮やかで美しい秩父ヤマメです。
ヤマメ釣り(エサ釣り)をする時の仕掛けは、鮎掛け針にテグス(糸)を結びつけて作りました。針は華奢で返しもついていません。
針を飲まれてしまった時は、ヤマメを持ち帰っていたのですが、後に知ることになるのですが、飲まれてもハサミでテグスを切ってしまえば針は自然と吐き出されるということでした。
もっと早く知っておけば、ヤマメを自然に還すことができたので残念です。(当時は食べるために釣りはしていませんでしたから)
今は、渓流魚の現状を観察、調査、保護のために動きたいと思っています。出来ることは微々たることでしかないですが・・・