『ビトウィン』 川上健一著 集英社
現在、この方の「雨鱒の川」という本を読んでいます。
いずれ紹介しますが、この本が面白かったので著者にも興味を持ちました。
1990年に「雨鱒の川」を書いて以来、体調不良の為、休筆し、八ヶ岳南麓に住まいを移しました。
10年間、休筆し、その間のことが綴ってあります。
しかし、その生活は超がつくくらい貧乏で、こんな記述もあります。
「外食などしない我が家では、一匹の天然イワナの塩焼きの持つ意味は、豪華外食デイナ-のメニューに優るとも劣らない贅沢品なのである」
それでも川上夫婦、愛娘ヅキちゃんを暖かく囲む友人達や自然は、笑いやうれし涙で包んでくれるのである。
読んでいて、ほのぼのと優しくさせてくれる本である。