アウトドアな日常

インドアからアウトドアへのススメ

まっ白に・・

2009年12月04日 | 読書日記 その7
「試合」 ジャック・ロンドン著 を読む。

「こと試合になると、日夜懸命となり、身も心も打ち込んで、耐えられないほどの苦労と壮絶な努力、その存在全体の緊張とストレスといったもの-こと試合になると、ボクサーはほかの何にも増してこれを求めているのだ」(本文より)

「野生の呼び声」「白い牙」の作者がおくるボクシング小説の短編です。
最後の試合へとのぞむジョウ、フィアンセである恋人ジェネヴィーヴに待ち受けていたものとは・・・

ボクシングというスポーツは何が起こるかわからない。
一つのパンチがカウンターで決まれば、どんな相手をも倒すことができるのかもしれない。

そして、いつかは引退を決意しなくてはならない時が来る。
燃え尽きただろうか、それよりも燃えていたか。
もっとも輝かしい季節は、振り返ったときにシンクロする。

ボクシングをこよなく愛した著者は、ボクシングに自分の何かを託したかったのかもしれません。
生前、このように好んで口にしていたそうです。 
I would rather be ashes than dust!(埃となるより灰になりたい)
こうも記しているそうです。
I would rather that my spark should blazed burn out in a brilliant than it should by stifled by dry rot.(干からびて息を止めるより、新鮮な炎に焼かれて火花となって散りたい)  

コメント
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