4年ぶりに源流イワナ に会いに行く
「77冊から読む科学と不確実な社会」(海部宣男著)を読む
いろいろな本の紹介がありますが、あとがきには日本は世界でも特異な「文系支配国家」と記されています。
先の戦争で、科学的見識の無さが悲惨な戦争へと突き進んでしまったという反省が生かされていないということなのかもしれません。
3.11のフクイチの事故に関する著作も紹介されていますが、あの事故は地震、津波は予見されていましたし、それでも何もしなかったのは古い原子炉を使いたがっていたためで、そのためにあらゆる工作をして自分たちに都合の良いように誘導した結果だそうです。
先日、東電社員二人が内部被ばくをしたというニュースが流れていました。
防護服を使わなかった為にそうなったそうですが、どうして初歩的なことができなかったのかは知らされてはいません。
昔から人命にも関わることなのに、こうした事故を何度も起こしているわけですが、科学的な見識で物事を誘導することが必要なのだろう。
鳥島のアホウドリのことを紹介した本もあります。
明治期に、羽毛欲しさに絶滅寸前まで追い詰めた玉置半右衛門は、「南洋開拓の模範」ともてはやされたそうです。
この時期には、ハワイ諸島でも日本人は密漁、鳥の採取などを行い、その後、このことの件で「自然保護区」化になったそうです。
鳥島のアホウドリの件は前にも書きましたが、元に戻るまではまだまだ時間がかかりそうです。
「ヤナギランの花咲く野辺に(昆虫学者のフィールドノート)」(ベルンド・ハインリッチ著)を読む
戦争から逃れるように森にたどり着いた家族。そこで観察眼を発揮し、それが後に生き物への観察眼を養うことになります。
毛虫、ミズスマシ、アリジゴク、スズメバチ・・こうした生態学を研究したことによって、驚きや喜びを与えてくれるという。そのことを伝えたくて本書を書いたとあります。