「フェイクニュースを科学する（拡散するデマ、陰謀論、プロパガンダのしくみ）」（笹原和敏著）を読む
認知バイアスの「バンドワゴン効果」というのは、いわゆるサクラというもので、人が並んでいるお店は美味いという印象を受け手に与える。商売がうまいというのは、こうしたことが大きく左右される。
ワクチンなども、youtuberを使って推奨させていた。広告代理店経由で数百万円（あるいはそれ以上）のお金を渡して宣伝をさせていたということ。あのyoutuberが言っていることだから正しいのだろうという印象を与えることが目的なのである。（この件は、あるyoutuberが暴露していた）
何がデマ、陰謀論、プロパガンダなのかは、個人が考えて決めることしかできない。
世の中には、ネットに書き込み印象操作をする仕事というものもあるそうなので、そうした書き込みなどの真贋を見分けることも重要なことなのだろう。
「世界の陰謀・謀略論百科」（デヴィット・サウスウエル、グレイム・ドナルド著）を読む
出版が２０１９年９月１５日です。
２００２年に起きたSARSのことも書かれています。ロシアの研究者は、このウイルスは中国の研究所から漏れたのだと疑っていました。人工的でないとこのウイルスは存在しないという話で、いまだによく分かってはいないということでした。
COVID-19でも、当初同じことを言われていましたが、それがデマということになっていましたが、最近ではデマとは言い切れないと言うことになっていますね。
９・１１のことも書かれています。米国は事前に知っていたという話もあります。その理由として、シニア・ブッシュ氏が、前夜にオサマ・ビン・ラディンの兄と密会し、その３日後にビン・ラディン家の２４人を安全に出国させたとあります。事件を起こした犯人のパスポートが、焼け跡の上にまっさらに置かれてあったという話もあります。（こうした情報が正確ならば）
アメリカは、アフガニスタンに攻撃するきっかけが欲しかったとあります。
日本の真珠湾攻撃のことも書かれてあります。アメリカは事前に知っていたという話です。（こちらは有名な話ですね）こうした話が本当ならば、アメリカは、自国民の命を犠牲にしてまでも、国としての体裁を守る国なのだなと空恐ろしくなります。
昨今は、陰謀論という言葉を聞くことがありますが、本当のことを隠そうと、さらに突飛な陰謀論を引き合いに出すということもあるのかもしれません。
「デジタル・ミニマリスト（スマホに依存しない生き方）」（カル・ニューポート著）を読む
スマホをスロットマシンに例えられることもあるそうです。それだけ依存性があるということことです。
目次を見るだけでも、なんとなく効果がありそうです。
好きなことに集中する、散歩（思考）を心掛けるなど、できるだけスマホを遠ざけることを推奨しています。
ソローの「森の生活」のことも記されています。その中で、農家の人たちのことが書かれています。広い畑を持ったものは、心労の種になりかねない多額の借金をし、農具の維持管理、終わりのない厳しい労働。そんな人たちを「重荷に押し潰されかけている」「多くの人は静かな絶望のなか日々を過ごしている」という有名な一文を書いている。ソロー自身は、週一日程度の作業で十分の必要なものを手に入れているとあります。
著者は何が言いたいかというと、スマホと良い関係性を問いています。
ソローの森の生活は、町から５キロほど離れているに過ぎませんでした。たびたび友人や家族も訪問していたといいますから、世捨て人ではありませんでした。ある本には、毎日、あるいは一日置きに町を訪れて、洗濯物を預けたり、お喋りを楽しんだりしていたそうです。
森の生活と人間社会を行き来して、うまい関係性を築いていました。（２年間ほどでしょうけど）
スマホとの関係も、そうありたいですね。
