『途方に暮れて、人生論』 保坂和志著 草思社
以前にも書きましたが、小林秀雄の演説のテープの中に、誤解されない人間は毒にも薬にもならない、というセリフがあったと書きました。
誤解されない人とは、極悪人か、よほどの善良な人たちなのだろう。
誤解されているということは、裏を返せば自分に後ろめたいことはないということで、なんら恥じることはないということで、大いに誤解をされてもいいのではないかと考える。
しかし、誤解されている人たちは、大いに悩み苦しみを抱えた生活を強いられる。
そんな人たちに著者は語りかける。(たぶん)
「とにかく、今はおかしな時代なんだから生きにくいと感じない方がおかしい。生きにくいと感じている人の方が本当は人間として幸福なはずで、その人たちがへこんでしまわないように、私は自分に似たその人たちのために書いた。」(あとがきより)
以前にも書きましたが、小林秀雄の演説のテープの中に、誤解されない人間は毒にも薬にもならない、というセリフがあったと書きました。
誤解されない人とは、極悪人か、よほどの善良な人たちなのだろう。
誤解されているということは、裏を返せば自分に後ろめたいことはないということで、なんら恥じることはないということで、大いに誤解をされてもいいのではないかと考える。
しかし、誤解されている人たちは、大いに悩み苦しみを抱えた生活を強いられる。
そんな人たちに著者は語りかける。(たぶん)
「とにかく、今はおかしな時代なんだから生きにくいと感じない方がおかしい。生きにくいと感じている人の方が本当は人間として幸福なはずで、その人たちがへこんでしまわないように、私は自分に似たその人たちのために書いた。」(あとがきより)