苦労の流儀

苦労とは、買ってこそ意義があるもので、嫌々した苦労など意味がない。


人力旅行（徒歩、自転車）の場合、黙々と行動することが日課となる。
自然な場所を好んで行動するとは違って、人が造った道を行動しなくてはならないからだ。

少しうつむき加減に、黙々と、そして我に返った時に時間の経過を許す。

でないと単調な道を行動できるものではない。

僕の場合、黙々と自分のことを振り返っている。
ずいぶんとダメ人間だなあと振り返る。

面白くない。
なぜ僕だけが、ダメ人間だと思い、時に落ち込み、蔑まなければならないのか。

我に返った時に思う。
重い荷物を背負い、この一歩を踏み出した時に、たとえ人になんて言われようが、意義のある一歩であると確信しよう。

スローな旅

旅人ライターのシェルパ斉藤さんの本は残念ながら読んではいないのですが、雑誌などのエッセイなどは断片的には読んでいます。

耕耘機で日本縦断（？）には、すごいなあと思ってしまいます。
同時に、誰も考えない旅スタイルには尊敬すら感じます。

日本の道を耕耘機で旅することについて、道路は車だけが走るものではない、という理念があったと記憶しています。
僕も自転車で旅していた時は、道路は車だけが走るわけじゃないぞ！と思ったものです。


以前、バイクで北海道をツーリングしていた時に、あるライダーがこんなことを漏らしていました。
「シェルパ斉藤が耕耘機でここへ来るそうだ。みんなで無視してやろうぜ」と言い合っていたそうです。

まさか本当にそのようなことをしたとは思わないのですが、一般社会ではこのようなことはあるし・・

中には、耕耘機が道路を走ることに心よしとは思わない人もいるでしょう。
でも、こんな狭い日本で急いだり焦ったりしたり、出る杭を打ったり・・何が面白いのだろう。

憎むべきは、自分の心内だったりするのだが・・

家守綺譚

『家守綺譚（いえもりきたん）』　梨木香歩　　新潮社

時代は、およそ１００年前。文士　綿貫は亡き親友高堂の実家に住んでもらえないかと父親に頼まれ住むことに・・
世話好きの隣家の主婦、一緒に暮らすことになった犬のゴロー。
そして亡き親友の高堂や精霊やもののけたちとの交流。


公共のラジオで、この小説をラジオドラマでやっていました。面白かったので図書館で借りてきました。
不思議な感覚の小説です。

読んでいて、僕らの生活には畏怖の念ががないなあ～と思いました。
部屋に入れば、ラジオや音楽、テレビを自然と付けてしまいます。

理由としては、静寂というものがない・・
風の音や木のざわめき、雨音のゆらぎ・・そういった音が無いというのは、どこか不安なのであろう。

でも昔の日本人は、そうした静寂の中で暮らしてきました。
そして畏怖の念が伝説や伝承、知恵などを育んできたといってもいいのではないでしょうか。

精霊、もののけなど・・そういったものは本来、人の中に宿っているのではないかと思わせる小説でした。

再読したいので文庫本になったら買います。

小銭入れ ２

この小銭入れも、奥に仕舞ってあって使っていませんでした。
無印良品製です。

３回程、ミンクオイルを塗りましたら、ほどよい光沢が出てきました。

最近は、多くのお店が買い物カードなどを作って配っていますが、それが原因か否かはわかりませんが、小銭入れを持つ機会は減りました。

バックに小銭入れと文庫本を入れてポタリングでもしよう。
感じの良い喫茶店で本を読み、気の利いたお店でちょっとした買い物を・・。

このちょっとした事が、大事なことなんだなあ～。

ゴローの靴

『ターボ－』さんの「ゴローの靴」のページへ
http://plaza.rakuten.co.jp/temaemiso/diary/200510130000/

だいぶ前になりますが、僕もゴローの靴（http://www.goro.co.jp/100.htm）が欲しい時期がありました。
結局、買わなかったのですが、買っておけばよかったな～と後悔しています。
『ターボー』さんの記事を拝見して、あらためていいな～と思います。

気になる靴があります。ツーリング＆トレックに使えるなあと思っています。

オーダーメイドで約３万円。安いな～と思います。

良い靴を買っておけば、１０年単位で履けますし、メンテナンスもしてもらえ、なにより気持ちよく履けるという点が大きいかな。

安い靴を買い替えて履くのも全然OKですし、僕もそのような履き方もします。
でもオーダーメイドの靴を持っているということも、豊かな気持ちにさせてくれるのではないでしょうか。