アウトドアな日常

インドアからアウトドアへのススメ

伝説の男たち

2009年12月01日 | 読書日記 その7
「ガラクタをめぐる旅(アメリカンヒーローを追って)」  東理夫著  早川書房 を読む。

『ビリー・ザ・キッド』のことが書かれてありました。
現代ならば、ただの殺人鬼としてとらえられる人物でしょうが、無法地帯の西部、旧友パット・ギャレットに撃たれて死んだというシチュエーションが今尚ヒーローとして人気があるのでしょう。
(ビリーに殺された人の墓にも、「ビリーに殺された」と記されているのもあるそうです)

ただ、パット・ギャレットと結託して生き延びて南部へ逃げたという説もあって、伝説はなおも生き続けます。
著者は、この点を義経伝説と重ねます。

義経が生き延びてジンギスカンになったという伝説ですが、この本に書かれてありますが、それは軍部の大陸進行の宣伝策として作られたそうです。

(本としては「成吉思汗の秘密」(高木彬光著)があります。
探偵が入院中に退屈しのぎに推理していく物語ですが、本当に義経=ジンギスカンなのではないかと思わせる展開が面白いです)

他にリンドバーグの話もあります。
愛息が誘拐され殺されたという事件があり、その犯人は逮捕され死刑になったけれど、もしかしたらリンドバーグ本人が息子を過って死なせてしまい事件をでっち上げたという話もあるそうです。
(ネットで検索してみると、義姉が嫉妬のため殺したという説もあり)

伝説というのは、色んな枝葉が伸びてさらに大きくなって、僕らを悩ませる。
僕にとっては「ガッツ石松伝説」くらいがちょうどよいです。



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