暁庵の茶事クロスロード

茶事が好きです。茶事の持つ無限の可能性に魅了されて楽しんでいます。2015年2月に京都から終の棲家の横浜へ戻りました。

教授拝受をお祝いして

2013年07月01日 | 京暮らし 日常編
6月26日に茶友Kさんが上洛しました。
お家元で行われる教授親授式に出席するためです。
教授を拝受するには資格(条件?)がいろいろあるらしく、
申請してから早や10年近い歳月が流れていました・・・。

               

我がことのように嬉しく、我が家・灑雪庵へお誘いしました。
Kさんの先生は、かなり前に高齢のため茶道指導を退いていらっしゃいます。
・・・Kさんの先生だったらどのようにお祝いするかしら?
と考えながら、いつもの茶事のように迎えしました。

床の軸は「喜 無量」、
花は、姫百合(紅)と珍至梅(白)を有馬篭にいけました。

あらっ・・いらしたようです。
宿に寄って洋服に着替えたKさんは着物姿の私にびっくり。
「どうぞ気楽にね・・・今日は一客一亭ですから」

               

しばらくして板木が一つ打たれました。
ぬるめの桜湯を持ち出し、一緒に頂き、迎え付けは省略です。
席入り後、改めてお祝いの挨拶をしました。
Kさんがこれまで歩まれた努力の日々に思いを馳せながら
茶の道の一つの「関」へ到達されたことが本当に嬉しく、
その思いを伝える言葉が途切れがちになりました・・・。

初炭手前を終え、主菓子を運びだし、
お家元の親授式の様子を伺いながら、仲良くご一緒しました。
それから濃茶を二服分点て、相伴です。
濃茶は錦上の昔(柳桜園)、
菓子は、自家製のきんとん(銘「半夏生」)、水無月、サクランボです。

               

干菓子を運び出し、続き薄でくつろいで頂きました。
一緒に研鑽を重ねた稽古や茶事、お手伝い頂いた茶会のあれこれ・・・、
二人が出逢った頃の様子など、楽しく懐かしく語り合い、
また朔日稽古講習会へご一緒出来たら・・と意気軒昂な二人でした。

茶事形式なので本来は懐石ですが、
近くの仕出し屋さんにお願いして、主人も輪に加わって祝膳です。

Kさんの記念すべき親授式の時に、京都に住まいしていて本当に良かった!
・・・これからも励まし合って茶の道を歩いていきましょうね。

                                      

               
               Kさんが引き出物に頂戴した菓子七種(末富製)
               (記念にパチリ)



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