暁庵の茶事クロスロード

茶事が好きです。茶事の持つ無限の可能性に魅了されて楽しんでいます。2015年2月に京都から終の棲家の横浜へ戻りました。

「緑もさもさベランダ茶会」へのお誘い

2024年04月29日 | お茶サロン&ご近所さんと茶会

 

   時は春

  日は朝

  朝は七時

  片岡に露みちて

  揚雲雀 名のりいで

  かたつむり 枝にはひ

  神 空にしろしめす

  すべて世は 事もなし

 

「薔薇の茶会」後のお便りで、Sさまが教えてくださったブラウニング「春の朝」です。

思い立っての急なお誘いですが、よろしかったらお出かけください。

道具はあり合わせですが、心はあつく、薄茶一服と楽しい茶談義はいかがでしょうか?

 

「緑もさもさベランダ茶会」のお知らせ

日時  令和5年5月5日(日) 10時~15時頃

席   暁庵宅のベランダ (天候によりは茶室(立礼席)になります)

  (横浜市旭区今宿です。相鉄線二俣川駅よりタクシーが便利、参加者に後で詳しくお知らせします)

人数  3名様 

内容  10時に待合集合  

       ベランダ席にてお菓子と薄茶(何服でも)と茶談義 

    12時半頃  近くのお店でランチ(各自ランチ代をお願いします)

    14時頃   薔薇園の見学

    15時頃   三ツ境駅にて解散  (移動は車です)

会費  お一人3000円 (移動代含む)

お申込み  5月3日(金)まで

急なことですが、気軽な茶会です。お申し込みをお待ちしています。お申し込み状況はこちらの追伸欄でお知らせします。1名様より開催します。

   暁庵のメール:akatuki-ane@grace.ocn.ne.jp

 

追伸)その1・・・残席が1名様になりました。引き続き、お申し込みをお待ちしています(4月30日 )

その2・・・3名様が揃いましたので、応募を終了いたします(5月2日)

 

 

           「緑もさもさベランダ茶会」のことへ続く

 

 


ひねもすのたり正午の茶事・・・(4)後礼のお手紙

2024年04月29日 | 「立礼の茶事」(2023年~自会記録)

    (満開のサクラ見物へ・・・4月8日矢指・追分市民の森にて撮影)

つづき)

お客さまから後礼のお手紙が続々と届き、疲れが吹き飛ぶ思いで拝読いたしました。

何よりの心温まる栄養剤を頂戴しました。

席中では伺えなかった皆様の深い思いを知ることが出来、とても嬉しゅうございます。

その中の2通を忘備録として掲載させて頂きます。

 

 御正客SKさまより

拝啓  此度は百花繚乱の中 早くも薫風が吹き渡り心地よい日射しを感じながら

暁庵様にての「ひねもすのたりの茶事に」お招きにあずかり 誠にありがとうございました

遡ること約半年前の奇跡のような再会の時よりこの日を待ちわびておりました

一日おもてなしを頂き 暁庵様の御身より渾身の真心を確かに受け取りました

私の目も舌も心も躍るような喜びで一杯でした

一つ一つ申し上げればきりがございませんが 先ず

御家元の「松風傳古今」に迎えられ 大宗匠の「閑眠高臥對青山」に出合わせて頂きました

私の一方的な感慨ではございますが ここで正に暁庵様との御茶の絆がはっきりと見えた気が致しました

と申しますのも 「閑眠高臥對青山」の語は最近とみに私の胸に沁みております

若い時は「七事式の偈」くらいにしか思っておりませんでしたが ある時 この語は「閑古錐」(かんこすい)の境涯に通じるもので 迷いも悟りも拭い去った境涯であると教えて頂きました

長い間には心身共に辛い事が重なりましたが この「迷悟両忘」の気持ちで生きて行こうと 思っております

・・・(中略)・・・

   (茶道・・・同じ道を進む友がいる喜び)

暁庵様はじめ同席させて頂いた方々も この間には色々な事を経ていらしたと思われますが 皆さまが美しく歳を重ねられ 御茶に触れている時は 生き生きと輝いていらっしゃる様子を拝見して 御茶で繋がるご縁の尊さと有難さを心より感じました

御道具の素晴らしさは申すまでもなく 暁庵様の茶の道を物語る取り合わせに感動いたしました

又 Y氏様の半東 完璧でした 代点のお点前の美しさに魅せられ 二服も戴いてしましました  違うお茶碗で戴きたかったばかりではありません

暁庵様がこの日のために 如何に御心を砕かれたかと推察いたしますと 有難さと感謝の気持ちで一杯です

どうぞお疲れが早く癒えます様 お祈り申し上げます      敬具  SKより

 

      (「桜川」の干菓子で薄茶一服)

 

 次客MWさまより

桜舞い散る夕べ 昨日の茶事の数々の場面を思い出し 幸せな気分に浸っております

この度は至高のお茶事にお招き頂き 誠にありがとうございました

ずっとお茶を学んで来たのは この日の感激を味わう為だったのか と思いました

伽羅の名香に包まれて交わされる会話は心地よい音楽を聞いているようでした

「限り」という花の名は印象深く 「限りある身を如何にせん」と自問自答すれば

「季節を友とし よき人々と共に お茶を楽しむ他なし」と即答です

 

   (白椿「限り」・・・限りある身を如何にせん)

この日の為に見事なチームワークでお心尽くしのご準備されたことが察しられ 感謝の思いでいっぱいです

帰り道も楽しく互いの旧交を温めることが出来たのも有難く すべての出会いが無駄ではないのですね

どうぞ益々お元気で多くの方々に幸せを分けて頂きますよう

ご健康をお祈り申し上げます

拙筆ながら取り急ぎ御礼申し上げます   かしこ    MWより

 

 

  暁庵より

1週間が経ちましたが、私も「ひねもすのたり正午の茶事」の余韻がまだ・・・。

半年ぶりの茶事で体力不足もあり、なかなか気が進みませんでしたが(ご案内を差し上げるまで・・・)、今はステキなスタッフのご協力の元、全力でお茶事のおもてなしが出来たことを喜んでいます。

「お茶事の全てが楽しかった!」です。

これからもお茶事を楽しめたら・・少しでも長く続けられたら・・という元気と勇気を頂戴しました。 

ありがとうございます! お茶の神さまにもう感謝!でございます・・・   

これからも仲良くお付き合いくださいますようお願い申し上げます。  かしこ   

 

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