暁庵の茶事クロスロード

茶事が好きです。茶事の持つ無限の可能性に魅了されて楽しんでいます。2015年2月に京都から終の棲家の横浜へ戻りました。

2018年 葉月の教室だより・・・茶箱まつりと暑気払い

2018年09月02日 | 暁庵の裏千家茶道教室



ワァーイ! 祭りだ 祭りだ・・・
今年も賑やかに(?)「茶箱まつり」をしました。


葉月の前半は夏休みですが、後半に「茶箱まつり」と称して全員稽古の日を作っています。
それぞれの事情で一人で稽古に励む方、擦れ違いで顔を合わせる機会がない方もいるので、
たまに全員が集まって稽古をするのも楽しいし、互いに良い刺激になるのでは・・・と始めました。
7月に茶箱の稽古に取り組んだので、それらの総ざらい(発表会?)の意味もあります。

13時から始めるので20分前に集合し、担当の点前の準備をしてもらいました。
2つ茶箱を用意しましたが、マイ茶箱を持参された方もいて、拝見するのが楽しみでした。


  麻の葉模様一閑張 茶箱


  春慶塗 茶箱


  輪島塗 松葉ちらし 茶箱


  仕服は「獅噛鳥獣文錦」 
 (高台寺に伝わる豊臣秀吉の陣羽織をもとに龍村が複製)

マイ茶箱と中に納められた道具の説明を伺っていると、それぞれの茶箱が持ち主にぴったり添っている様に見えてくるから不思議です。
さらに今年もN氏が美術館で見るような素晴らしい茶箱をご披露してくださり、初めての方はびっくりしたかも・・・。

茶箱の準備とマイ茶箱のご披露がにぎやかに錯綜しながら、やっと稽古開始です。
お点前さんと客2名(正客、次客)を交代しながら、あとの方は椅子席で見学して頂きました。

卯の花  拝見なしと拝見あり


      卯の花の点前


 アクリル製(?) 手に取ると超軽く歓声が上がりました

花    拝見なし


      花の点前

 (ここで休憩・・・主菓子「桔梗」と麦茶で水分補給)

雪    拝見あり


      雪の点前

月    拝見あり


      月の点前

終了後、迎えのマイクロバスに乗って「風の音」という中華レストランで暑気払いをしました。
美味しい中華を食べたり、ビールやワインを飲んだりしながらお話が弾みました。
稽古では伺えないようなお話が飛び出したり、ぐ~~んと親密感が増したり、誕生日プレゼントのサプライズがあったりで、あっという間に予定の2時間が過ぎていきました。
終わったばかりなのに、また来年も「茶箱まつり」をしたい!です。
・・・そんなことを思っていたら、今年初めて参加されたTさんから次のようなメールが届きました。


  織部茶碗(大好きな鈴木五郎造)で一服頂きました

 
先日は大変楽しい「茶箱まつり」のお稽古に参加させていただき、誠に有難うございました。
初めて目にするお点前の連続で、何もかも新鮮でとても楽しいお時間でした!
また暁庵先生の大切なお誕生日を皆様と共にお祝いできたことが、何より嬉しく思います。
本当におめでとうございました!!
そしてお稽古有難うございました。

また、その後のお食事会では、Nさまのドラマのような人生ストーリーに驚くばかり。
拝見させて頂いた茶箱の素晴らしさにも、
人一倍努力を重ねてこられたNさまの飽くなき向上心と崇高な精神にも、
感動いたしました。
まだまだお茶の道も人生も、努力を積み重ねてまいらねばと、改めて決心した夜です。

今後とも引き続きご指導よろしくお願いいたします。   Tより



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