暁庵の茶事クロスロード

茶事が好きです。茶事の持つ無限の可能性に魅了されて楽しんでいます。2015年2月に京都から終の棲家の横浜へ戻りました。

DVD 「エトロフ遙かなり」

2014年05月01日 | 京暮らし 日常編
ころんで顔を打ち、痛みに唸っていた或る日のことです。

宅急便が届きました。
差出人はNHKエンタープライズとあり、心当たりもなく、
ちょっとドキドキしながら荷を解くと、DVDが入っていました。
「エトロフ遙かなり」でした。

1993年、佐々木譲の小説「エトロフ発緊急電」がテレビドラマ化され、
熱中して見た記憶が蘇えってきました。

日米開戦前の、まだ日本の領土だった択捉島を舞台にしたスパイものですが、
そのスパイが日系二世(永澤俊矢さんが演じる)という設定で、
当時のアメリカでの日系人の難しい立場や居場所を否応なく認識させられ、
彼に恋するようになるロシア人との混血女性(坂口靖子さんが演じる)の
心のひだを夢中で追いかけていました。

             
               主人公ケニー斉藤を演じる永澤俊矢さん

スリリングな展開、圧倒されるスケール感、日米開戦をめぐる歴史の歯車、
そして運命的な出会いをした男女の愛憎など・・・
ハーモニカが奏でる主題曲「アメージング・グレース」の哀切な調べと共に、
今、思い出すだけでゾクゾクしてきます。

             
              択捉島で逞しく生きる女を演じる坂口靖子さん

・・・思い出すだけでなく、DVDをすぐにも見たいのですが、
ビデオ機器が我が家にありませんの。
今度、横浜へ帰るまでお預けかな?

贈り主らしき人物に電話すると、
20年ぶりにDVDが発売されたとかで、私の分も頼んでくれたのです(アリガト!)。
ドラマ「エトロフ遙かなり」に興味がある方は、
よろしかったらそちらのブログが詳しいので読んでみてください。