暁庵の茶事クロスロード

茶事が好きです。茶事の持つ無限の可能性に魅了されて楽しんでいます。2015年2月に京都から終の棲家の横浜へ戻りました。

葵祭 2013年

2013年05月22日 | 京暮らし 年中行事
                   葵祭の花形 「斎王代」
5月15日、賀茂神社の葵祭へ繰り出しました。
昨年は下鴨神社で今一つ見ずらかったので、今年は御所にしました。

10時30分御所出発なので、1時間前に散歩がてら御所へ向かいました。
建礼門外の広場に有料観客席が設けられていましたが、私たちは立ち見です。
その日は30℃近くになる予想で、日差しも強く、行列が始まるまで
木陰で休んでいる人が多くいました。
観覧席の後部最前線に陣取って待っている時のことです。

後方の木陰を見ると、華やかな着物姿の女性たちの中に一人の男性がおりました。
黒スーツのその男性、どこかでお目にかかったような??
しばらくして○○さまであることを思い出しました(情けなやぁ・・・)。
ご挨拶したものかどうか、ちょっと迷いましたが、
わざわざ行くのも躊躇われ、そのまま失礼いたしました。
やがて、御一行は最前列の招待席へ移られ、私も安堵しました。
一方でこころ寂しく、後ろめたい気もします。

そんな気持ちを吹き飛ばすように葵祭の行列が華やかに始まりました。
(ダービー出走前の気分です)

              

              

              

葵祭は、正式には賀茂祭というそうで、
賀茂別雷(わけいかづち)神社(上賀茂神社)と賀茂御祖(かもみおや)神社(下鴨神社)
の二社(賀茂社と呼びます)の例祭です。
賀茂社は、古代から京都に住まう豪族・賀茂氏の先祖をお祀りする神社
だったのが、平安京遷都で都を鎮護する神社となりました。

葵祭の起源は古く、平安京以前の欽明天皇の御代と伝えられていますが、
葵祭と呼ばれるようになったのは、江戸時代に賀茂祭が再興され、
平安時代の装束で絵巻そのままの行列が再現されてからです。
参列者の衣冠や牛馬まで二葉葵の葉で飾るようになりました。

              
                    下鴨神社
              
                    門に葵が飾られて
              
              「斎王代女人列御禊の儀」が行われる御手洗川

勅使、検非違使、斎王代など約500名が行列して、下賀茂神社と上賀茂神社まで
平安王朝の絵巻のように進みます。
行列にはきちんと順番があるのですが、写真は順不同です。

              
                  
              

              

シャッターチャンスがイマイチですが、葵祭の雰囲気がお伝えできれば嬉しいです。

              
                    華やかな女人列

              

「賀茂川の河原から上賀茂神社へ行く行列を見るのも風情があって好いですよ」
と勧められたのですが、日差しが強く暑かったせいか、熱中症気味になって
あわてて家へ戻りました。